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「歴史」が苦手な子が多い

2026/8/20

歴史が「壊滅的」

夏期講習では、受験生に社会の復習をしてもらっています。

地理については、思っていたよりも覚えている生徒が多い印象です。

細かな知識が抜けていることはあります。

それでも、基本的な事項については「まずまず覚えられているかな」という感触です。

一方、厳しいのが「歴史」です。

正直なところ、「壊滅的」と言っていいほど覚えていない生徒も多く、がっかりしています。

「外様大名」の答えが「徳川家康」

先日、このような問題がありました。

「関ヶ原の戦い以降、徳川氏に仕えた大名を何というか」

正解は「外様大名」です。

私の感覚から言えば「ボーナス問題」とも言える問題です。

そもそも「こんな常識的なことが、問題になるのか?」くらいの認識でいました。

ところが、ある生徒が書いた答えは、

「徳川家康」

でした。

「なぬっ?」と、思わず声に出てしまうくらい、衝撃を受けました。

「徳川氏に仕えた大名」と聞かれているので、仕える対象になっているのが「徳川家康」です。

ある意味

「関ヶ原の戦い以降、徳川家康に仕えた大名のことは何というか」

と聞かれているのに対して、答えが「徳川家康」。

そう思ったので、生徒にはそう力説しました。

それを聞いた生徒は、「あはは…」と苦笑いをするばかり。

「どうやったら、こんな答えになるんだよ…」

と、絶望的な気持ちになりました。

と同時に、この答えを見て、

「歴史が苦手な生徒は、こうした基本的なことすら知らないんだな」

ということを、改めて感じました。

歴史が苦手な気持ちは分からない

私自身は、昔から歴史が好きでした。

そのため、歴史が苦手な生徒の気持ちは、正直なところ、よく分かりません。

ただ、苦手な生徒からすれば、

「興味のない昔のことを、なぜ覚えなければならないのか」
「知らない人が次々に出てきて、何が何だか分からない」
「徳川多すぎ」
「年号、意味不明」

という感覚なのだと思います。

興味が持てなければ、頭にも入ってきません。

歴史上の人物も、出来事も、ただの意味のない「言葉の固まり」に見えてしまうのでしょう。

私にとってのディズニーランドと同じ

考えてみると、私にも似たようなことがあります。

私は、ディズニーランドにほとんど興味がありません。

オリエンタルランドの株価には、多少興味はありますが。

「なんであんなに人がわらわらいるところに、わざわざお金を払っていくのだろう?」

と思ってしまいます。

そのため、登場するキャラクターや、アトラクションの名前を何度聞いても、覚えられません。

好きな人からすれば、

「どうして、この有名なキャラクターを知らないのか」
「そのくらいの違いは分かるだろう」

と思うのかもしれません。

しかし、興味のない自分からすると、どれも似たようなものに見えてしまいます。

歴史が苦手な生徒にとって、源頼朝も足利尊氏も徳川家康も、次々に出てくる「知らない人物の一人」にすぎない。

そう考えると、気持ちが分かるような気もします。

興味を持つか、必要だから覚えるか

では、歴史が苦手な生徒は、どのように勉強すればよいのでしょうか。

一つは、歴史に興味を持てるような経験をすることだと思います。

歴史漫画を読む。
大河ドラマや歴史番組を見る。
城や史跡を訪れる。

歴史を単なる「暗記科目」ではなく、一つの「物語」として捉えられるようになれば、覚えやすくなります。

ただし、そうしたことすらもしたくない人もいるでしょう。

その場合は、

「入試に出るから、仕方なく覚える」

という割り切りも必要な気がします。

「高校に行くには、やるしかないか」

そう割り切って覚える。

それが多くの生徒にとっての「現実」のような気もします。

面白さを伝えたいが、脱線してしまう

私としては、生徒が歴史に興味を持てるような話もしてみたいと、常々思っています。

しかし、私が話したいと思う内容は、入試にはほとんど関係ありません。

つい最近も話した内容は

「日本は、どのようにして太平洋戦争を終わらせたのか」

という、「日本のいちばん長い日」に感化された内容でした。

「成績を上げるため」に来ている中学生に、昭和天皇のご聖断や鈴木貫太郎について話すのは、あまりにもマニアックすぎます。

聞いていた生徒たちの反応は悪くはなかったです。

が、限られた授業時間の中で、点数を上げるための復習をしなければならない以上、テストに関係のない話に時間を使うことには、どうしてもためらいがあります。

とはいえ、用語を機械的に覚えさせるだけでは、歴史嫌いはさらに強くなるかもしれません。

入試に必要な知識を教えながら、少しでも歴史の面白さを感じさせる。

その両立が必要なのだと思います。

が、自分にはその力量がありません。

教科書内容を話そうとすると、話が固くなる。

かといって、自分に興味があるテーマを話すと、テストには全く関係がなくなる。

「歴史の面白さを、いかに生徒に伝えるか」

歴史が好きな自分にとって、ずっと悩んでいるテーマです。

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