読解力向上のカギは「語彙力」
2026/8/24
隂山先生のコラム
先日、隂山英男先生のコラムを読みました。
そこでは「読解力について」語られていました。
「多くの人は『文章の読み方や問題の解き方といった、読解スキルを身につけることが大切だ』と考えている」
「しかし、読解力不足の最大の原因は『語彙力不足』である」
という趣旨のことが書かれていました。
私も、まったくその通りだと思います。
隂山先生は例として、「英文読解」を挙げていました。
「英語の文章を読むときも、使われている英単語の意味が分かれば、文章全体の内容をある程度つかむことができる」
国語も同じです。
文章の中に知らない言葉が多ければ、どれだけ読解のテクニックを教わっても、内容を正確に理解することはできません。
国語が苦手な生徒は「言葉を知らない」
国語が苦手な生徒に文章を読ませた後、
「この文章には、何が書かれていたの?」
と聞いてみることがあります。
すると、自分が知っている言葉で書かれている部分については、ある程度説明できます。
ところが、難しい言葉や知らない熟語が使われている部分について、
「ここには、どのようなことが書かれているの?」
と尋ねると、答えられません。
言葉の意味が分からないため、内容が頭に入っていないのです。
これでは問題に答えられないのも、ある意味では当然のことです。
なので、読解力を鍛えるためには、まず「語彙力を増やす」必要があります。
語彙力の土台は「漢字」
語彙力を高めるうえで、最も基本になるのが「漢字」です。
漢字は、一文字一文字に意味があります。
そのため、初めて見る熟語であっても、使われている漢字の意味を知っていれば、言葉の意味をある程度推測できます。
例えば、熟語そのものを覚えていなかったとしても、それぞれの漢字が持つ意味を組み合わせれば、
「おそらく、このような意味だろう」
と考えることができます。
今の子どもたち、もっとさかのぼれば我々大人世代も含めて、昔に比べると、漢字や熟語に触れる機会は確実に減っているように感じます。
たまに電車に乗る機会がありますが、本を読んでいる人はほとんどいません。
ほぼ全員がスマホを眺めている。
こうした状況で、大人の語彙力が高まることはありません。
大人が漢字や語彙を知らないので、その子どもたちも、当然漢字や語彙を知らない。
そうした年代の積み重ねが、語彙力や読解力の低下につながっている。
そのように感じています。
国語が苦手なら、まず漢字を覚える
国語が苦手だという生徒は多くいます。
しかし、
「苦手だったら、どのような対策をしているのか」
と聞くと、特に何もしていない生徒が少なくありません。
国語は何を勉強すればよいのか分からない。
文章問題を解いても、成長している実感がない。
そのため、最初から諦めてしまっているような感じがします。
しかし、最も取り組みやすい対策があります。
それが、
「漢字を地道に覚えること」
です。
知っている言葉が増えれば、読める文章も増えます。
文章の内容が理解できるようになれば、設問にも答えやすくなります。
読解力を伸ばすために、特別なテクニックを探す必要はありません。
ふわふわした「読み方のコツ」を求めるよりも、まずは漢字と熟語を一つずつ、着実に覚える。
隂山先生のコラムも、最後は「基礎を徹底して覚えることの重要性」を説いていました。
地味ではありますが、漢字を覚え、語彙を増やす。
その積み重ねこそが、読解力向上の最も確かな方法なのだと思います。
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