受験生こそ『日頃の生活』をきちんとする
2026/9/11
「大舞台に強い」選手の特徴
定期購読している雑誌を読んでいた時、こんな言葉が目に入りました。
「日常生活がしっかりしている選手は、大舞台でも強い」
なるほど。確かにその通りだな、と思いました。
これはスポーツ選手に限った話ではありません。
生徒たちを見ていても、同じことを感じます。
普段から決まったことをきちんとやり、コツコツと勉強を続けている生徒。
本番で何か予想外のことが起こっても、比較的落ち着いて対応できています。
テストがかなり難しい。
最初から解けない問題が出てきた。
いつもと出題の仕方が違う。
そんな時も、必要以上に慌てず、対応してきます。
反対に、受験が迫ってから急に勉強量を増やしたり、生活そのものは乱れたまま、勉強だけに集中したりしている生徒。
こうした生徒には、どこか「危うさ」を感じます。
何か一つ想定外のことが起きると、急に崩れてしまう。
普段から積み重ねてきたものが少ない分、「いつもと違う状況」に対応する余裕がないのかもしれません。
「ハーフマラソン」で感じたこと
私自身、ハーフマラソンの大会に出場した時に、似たような経験をしています。
大会直前に体調を崩してしまったことがありました。
せっかく練習を続けてきたのに、万全の状態では走れない。
その大会に向けては、それまでかなりいい感じで準備を重ねることができていました。
以前の自分であれば、悔しさが先に来てしまう状況でした。
ですが、この時は
「体調を崩してしまったものは仕方がない」
「今の状態の中で、できるだけいい走りをしよう」
と気持ちを切り替えることができました。
その結果、本番でも無理をせず、その日の状態に合わせながら走ることができ、最後まで比較的いいイメージを持ったまま走り切ることができました。
ところが、別の大会では逆の経験をしました。
その時は、あまり練習ができていませんでした。
にもかかわらず、
「まあ、いつも通り走れるだろう」
と考えてしまったのです。
準備が十分にできていないのに、頭の中にあったのは
「調子がいい時の自分」
でした。
そのレースは、最初のうちはよかったものの、10kmあたりからものすごく苦しくなりました。
体が思うように動かず、ペースはがくんと落ちる。
苦しい気持ちのまま、最後はボロボロの状態で何とかゴールしました。
今振り返ってみると、準備不足だったにもかかわらず、「うまくいくこと」を前提にして本番を迎えてしまっていた。
だから、予定通りにいかなくなった時に、対応することができなかったのでしょう。
「いざ」という時に出る
こうした経験をすると、
日頃の努力というものは、「いざ」という時に出るんだな
ということを感じます。
毎日練習することや、毎日勉強することの意味は、単に能力を高めることだけではありません。
十分に準備している人には、
「これだけやってきた」
という感覚があります。
だからこそ、予想外のことが起こったとしても、
「では、今の状況で何ができるか」
と考えられる。
本番に強い人は、「本番の日だけ特別に強くなる」わけではないような気がします。
「普段の過ごし方の積み重ね」が、本番という土壇場での強さにつながっているのだと思います。
「勉強さえしていればいい」はよくない
そう考えると、受験生に対しても、
「受験生なのだから、勉強だけしていればいい」
とは思いません。
夜遅くまで勉強して、翌朝は起きられない。
食事や睡眠の時間が乱れる。
提出物はいつも期限ギリギリ。あるいは出さない。
時間にルーズになっている。
そうした状態で勉強時間だけを増やしても、どこか危ういものを感じます。
むしろ受験生こそ、毎日の生活を整えてほしいと思います。
早寝早起きを心がける。
食事はしっかりと決まった時間に摂る。
提出物は期限までに必ず出す。
時間に遅れない。
一つ一つは、ごく当たり前のことです。
しかし、そういう「当たり前のこと」を日々きちんと積み重ねることが、受験本番にもつながっていくように思います。
少し俗っぽい表現になりますが、私は、きちんとした生活を続けている人は「運」を引き寄せる気がしています。
本当に運そのものがよくなるのかはわかりません。
ただ、普段から準備をしている人は、突然チャンスが訪れた時にも、それをつかむことができます。
逆に、何も準備していなければ、チャンスが来ても生かすことができません。
そう考えると、「運のいい人」とは、単に偶然に恵まれた人ではなく、
運が来た時につかめる状態を、普段からつくっている人
と言えるのかもしれません。
「規則正しい生活」を
受験が近づいてくると、
「今日は何時間勉強した」
「あと何問やるべきか」
「点数がよかった、悪かった」
といったことばかりが気になります。
もちろん受験生として、それは大事です。
しかし、それと同じくらい、「規則正しい生活をおくる」ことも大切だと思っています。
乱れた生活態度を取らない。
その上で、日々の勉強を積み重ねていく。
いざという場面で頼りになるのは、結局、そのように普段から積み上げてきたものなのだと思います。
受験生には、ただ勉強だけに目を向けるのではなく、日常の
「規則正しい生活」
を大事にし、積み重ねていってほしいと思います。
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