「文武両道」は難しい
2017/12/7
今回の総合テストで大きく点数を
伸ばした生徒がいました。
3年になってからの自己ベストを
叩き出しました。
その前に行った、なが模試の結果も
今までで一番いい成績でした。
実はその生徒、中3になってから
なかなか点数が伸びないでいました。
他の3年生が点数を伸ばしている中でも、
1人パッとしない結果…。
そんなモヤモヤした状態が続いていました。
塾では2年生の時と同じようなペースで
頑張っていたのですが、
なかなか結果が出ませんでした。
どうしてなんだろう?
と、ずっと悩みのタネでした。
色々と原因はあったと思いますが、
1つの原因として「部活」が挙げられる
のではないかな、と思います。
この生徒は、10月まで部活を
頑張っていました。
部活が終わり、勉強に集中できる
状況になったことが、
成績UPの要因なのではないかな、
と感じています。
よく「部活も頑張れる子は、勉強も頑張れる」
と言われるのですが、
実際には、それを体現できる生徒は
そう多くはいません。
むしろレアケースだと思います。
そうしたレアケースを、
「○○さんは部活をギリギリまでやりながら、
○○高校に合格した」
と具体例として挙げて、
生徒に部活を頑張らせようとしますが、
それは難しいことだと思います。
「勉強は効率的にやれ」と言われますが、
実力をつけるには、ある程度まとまった
時間が必要です。
部活は「長時間やらないと強くならない」
というのが許されるのに、
勉強は「長時間やるのは効率が悪い」
と言われるのは変だな、と思うのは
私だけでしょうか。
部活を頑張ったおかげで、
自分の目指していた進路を
諦めなければならない。
それでは本末転倒な気がします。