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猿田塾

計算は「式」を書く

2024/12/20

なぜか伸びない

当塾では「ノート」を使って問題演習をしています。

算数や数学の問題を解く時にも、ノートに書いて答えるように指導しています。

その時、特に算数や数学が得意な生徒に多いのですが、式を書かずに「答えだけ」書いて解いている生徒がいます。

こうした生徒は、中3になると数学で伸び悩む傾向があります。

「式を書く」効能

私自身はきちんと式を書いて計算するタイプなので、「答えだけ書く」生徒の気持ちは正直よくわかりません。

「答えが合っていればいいだろう」

ということなのだろうと思います。

「確かにそれもそうだな」

と思って、以前は答えが合っていればいい、と見逃していました。

ですが、こういう生徒に限って、中3になって数学の成績が伸びない。

逆に、愚直なまでにしっかりと

「式」「途中式」「答え」

まで書いていた生徒の方が、中3まで数学の成績がよかったです。

私は式を書かないと「しっくりこない」ので書いていますが、

「式まで書いて計算する」

ということには、いくつかの効能があると思っています。

①正確に書き写す練習

これは中学の時から意識はしていましたが、数学の場合、「計算した場所」と「解答欄」が違う場合が多いです。

問題用紙に計算をし、解答用紙に答えを書く。

その際に「書き写しミス」をすることがありました。

そうしたミスを防ぐために、日頃の練習から「式を正確に書き写す」ということを意識していました。

なので、他の人と比べると計算ミスは少ない方だったと思っています。

②二重チェックできる

式を書きながら、頭の中で計算はできるので、式を書いている途中で、

「答えは〇〇だな」

ということが予想できます。

そして実際に答えを書く時に予想と照らし合わせます。

式を書きながら計算することによって、ある意味「ダブルチェック」ができるのかな、と思います。

③修正が容易

式、あるいは途中式を書かないと、「間違えた時」の直しが面倒です。

わざわざ問題を見直す必要がありますし、途中式を書いておかなければ、そもそも「なぜ間違えたのか」がチェックできない。

おそらく「答えだけ」書いている生徒は

「間違えた時の修正」

という意識が乏しいように思います。

厳しい言い方になりますが、中途半端に実力があるから、「簡単な」問題であればそれでも通用する。

ですが、中3になって、応用問題に直面した時に

「自分で修正する力」

を養っておかなったため、中3の数学で伸び悩む。

そういうことなのではないかと思います。

小さなことの積み重ね

たかが「式」、されど「式」です。

こうした日頃の小さい「積み重ねの努力」が、応用問題といった難しい問題を解く時の「ひらめき」につながる。

個人的にはそう思っています。

なので、基本的な計算だからといってバカにすることなく、きちんと式まで書いて計算をするようにしてほしいです。

特に算数や数学に自信のある生徒には。

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