クセを直すのは難しい
2021/11/10
同じように「問題を解いている」ように見えても、「伸びていく」生徒と「伸び悩む」生徒がわかれます。
伸びない生徒の特徴
伸びない生徒の原因は色々あります。
ですが、1つの大きな原因として「間違った勉強法」をしてしまっていることが挙げられます。
「間違った勉強法」とは、「答えを見ながら問題を解く」というやり方です。
生徒の問題を解いている様子を見ていると、正しく勉強ができている生徒は、何も見ずに問題に取り組んでいます。
一方間違った勉強法をしている生徒は、教科書や参考書を見ながら問題を解いています。
このやり方では、どれだけ問題を解いても実力がつくことはありません。
テスト本番をイメージしてほしいのですが、テストの時には何も見ることはできません。
「自分の頭」だけが頼りです。
何も見ずに問題に取り組む、ということは、テスト本番の状況を想定した形で練習ができている、ということができます。
一方、教科書や参考書を見ながら問題を解く、ということは、テストで言えば「カンニングをしながら問題を解いている」ことと同じです。
当然本番ではカンニングはできません。つまり、教科書を見ながら問題を解く、ということは「カンニングをするつもりでテストの準備をしている」というくらい、あべこべなことをしている、と言えます。
アドバイスしても
そのことを知っているので、「間違った勉強法」をしている生徒にはアドバイスをします。
「教科書を見ながらやっても力はつかないよ」
「テスト本番と同じ状況で問題を解いてみよう」
「間違えたら、答え直しをしながら覚えていけばいいよ」
いろいろと言葉を変えながらアトバイスをします。
素直にアドバイスを聞いて実行できる生徒は伸びやすいです。
ただ、伸びない生徒はアドバイスを聞き入れません。アドバイスをした直後は、アドバイス通りにやっていても、時間が経つと、今までの「間違った」自分のやり方に戻ってしまいます。
理想は「早いうちから」だが…
そうした状況を何度も見ていると、「一度身についてしまったクセを直すのは難しいな」とつくづく思います。
なので、指導側としては、「いかに低学年のうちに、正しい勉強法を身につけさせるか」ということを考えます。
変なクセがつく前に、最初から正しい勉強法を身につけさせておけば、改善させる手間はなくなるのかな。そう思うからです。
ただ、実際に塾に通い始める生徒は、ほとんどが中学に入ってから。「勉強につまづいてから」「受験が近くなってきたから」というケースがほとんどです。
指導側の我々の認識と、通うご家庭の認識。この辺のギャップをどう埋めるか。なかなか難しい問題です。
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