クセがすごい…
2022/7/1
ある中学のテスト
以前、安曇野市のある中学の数学のテストで、生徒が「解きにくい」と言っていたテストがありました。
最初は「できなかった言い訳なんじゃないか…」と思っていました。
ですが、返ってきたテストを見せてもらうと
「確かにこれはちょっと厳しいな…」
と思うような内容でした。
数学のテストなのに…
数学のテストなのですが、計算問題があまりなく、大問の1つが、まるまる「言葉の意味」を選択させる問題がズラッと並んだ問題でした。
確かに数学においても、「言葉の意味」を知っておくことは重要です。
ただなんとなく「パターンで」問題を解くのではなく、「基本的な概念」を理解した上で、解けるようにしておくのが理想です。
入試問題でも、小問の中に、計算問題に混ざって、こうした「言葉の意味」を問う問題が出題されることもあります。
なので、きちんと練習しておく必要もあると思います。
ですが、テスト本番に、しかも立て続けに出題をするというのは「ちょっとな…」という風に思います。
「〇〇先生が作った数学のテストは、どうも相性が悪い」
と同じ中学の、別の生徒が言っていました。
「相性なんて…」と思ったのですが、このテストを見て「納得」と思いました。
自分がもし学生時代に、数学でこのようなテストが出たら「嫌だな」と思ったと思います。
別の学年でも
そして、昨日行われた1学期期末テスト。
生徒にテストの出来を聞いてみたら、
「数学の問題が難しかった…」
とのこと。
生徒曰く
「記述の問題ばかりだった」
「最初から計算問題じゃなかった」
とのこと。
実際にテストを見ていないのでなんとも言えませんが、通常のテストとはかなり違う形式のテストが出題されたようでした。
このテストを作ったのも、先に「解きにくい」と生徒がぼやいていたテストを作った先生のようです。
どうやら、この中学には「クセがすごい」テストを作る先生がいるようです。
テストの意味
このようなことが立て続けに起こったので、「『テスト』の意味ってなんだろう?」と思いました。
私が考えるテストの目的は
「生徒の学力がきちんと定着しているかを確認する」
というものだと考えています。
実際に多くの定期テストは、生徒の学力を問う内容です。
ですが、たまに今回のような「?」と思うようなテストもあります。
それが「生徒のため」のものであればいいのですが、どうも自分には「教師本位」のテストのように思えてなりません。
「お前ら、こんな問題も解けないの?」
と、ただ単に生徒のマウントを取りたがっているような。自分の力を誇示したいだけのような…。
「テスト」というのは、生徒にとって、我々大人が思っている以上に影響力があります。
テストを作る先生は大変だと思います。簡単すぎても、難しすぎても文句を言われます。
ただ、その根底には「生徒のためになる」という意図があってほしい。
少なくとも、一生懸命努力している生徒に対し、大人が「だましうち」のようなことをすることは止めてほしいな。
頑張って勉強したのに成果が出せず、肩を落としている生徒を励ましながら、そのようなことを思いました。
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