「過去問」の効果的な使い方
2022/7/14
受験生は、夏休み明けから総合テストが始まります。
その対策として、これから過去問を解く機会が増えてくると思います。
過去問を解くメリット
過去問を解くメリットはいくつかあります。
①同じような問題がくり返し出題される
一番のメリットはこれです。
過去問を解いておくことで、テストで同じような問題が出てきた時に、あわてずに解くことができます。
生徒のテストをチェックしたり、質問に答える際に問題を解いていると、
「この問題、どこかで解いたことがあるような気がするな…」
という感じに度々とらわれます。
結局それは、これまでに解いてきた「過去問」と似たような傾向があるから、そのように感じるのだと思います。
②自分の頭に「負荷」をかけられる
これはどちらかというと「実力者」向けの話になります。
これまで何度も「基礎」についての重要性を述べてきました。
ですが「基礎練習」ばかりやっていては、実力がつかない、という側面もあります。
ある程度の実力がついてきたら、難易度の高い問題に挑戦してみる。
難しい問題を解いていくと
「この部分は理解できていると思っていたけど、まだきちんとわかっていなかったな」
という感触を得ることができます。
基礎問題を解いているだけではわからなかった自分の不足部分が、難しい問題を解くことで、はっきりと認識することができる、ということがあります。
過去問を解くことによって、そうした気づきを得ることができます。
上手に過去問を解く
このように、「過去問を解く」ということにはメリットがたくさんあります。
ただ、過去問を解く際には、きちんと「目的」を持ってやる必要があります。
周りが解いているから、という理由で、ただ「何となく」過去問を解いても、
「ただ問題を解いているだけで、実力がつかない」
ということになってしまいます。
そこで、「上手な過去問の使い方」についてお話ししようと思います。
まずは「A問題」を徹底してやる
安曇野市の受験生には、「新研究」「整理と対策」「マイペース」といった、「3年間の総まとめ」的な問題集が配られていると思います。
まずはこちらに載っている過去問を解くようにしましょう。
「3年間の総まとめ」の問題集は、基本問題からなる「A問題」と、応用問題からなる「B問題」に分かれています。
その中で、まずは「A問題」を徹底して練習することをオススメします。
今の時期、ほとんどの生徒は、まだまだ基本が身についていません。
そのような状態で、どれだけ応用問題を解いても、実力はついていきません。
中途半端に応用問題に手を出すよりも、「A問題」を徹底してくり返すことで、基礎を身につけておきましょう。
夏休みの間に基礎をしっかりと見につけておけば、9月以降の伸びが期待できます。
たまたま「B問題」が解けたとしても
ただ、生徒の中には
「テストで『B問題』が出題されるから、B問題までやっておきたい」
という子もいると思います。
実際に、テストで「B問題」がそのまま出題される、ということもあります。
ですが、たまたまそのテストでは解けたとしても、その問題を解けるだけの実力がついているとは言えません。
実力がなくて解けた場合は、それは「解けた」というよりも、ただ「答えを覚えていた」だけに過ぎません。
長い目で見れば、それは意味がないように思います。
また、仮にB問題を解いていて、そのまま出題されたとしても、きちんと実力がついていなければ、テスト本番で「解けない」ということもあります。
まずは「A問題」を繰り返し解いて、基礎を固めていった方が、今の時期ではいいのかな、と思います。
「B問題」を解くべき人
では、「B問題」まで解いた方がいい人はどのような人か。
具体的な目安を挙げると
「1・2年で450点以上キープ」
という生徒です。
このくらいのレベルの生徒であれば、基礎は十分に身についていると判断できます。
なので、ガンガン応用問題を解きながら、自分の弱点補強に努めていくのがいいかと思います。
また、5教科450点は取れていない生徒でも、
「1・2年で1教科90点以上」
をキープできていた教科については、B問題を解いても大丈夫かな、と思います。
具体的には
「1・2年のテストで、英語のテスト90点より下を取ったことがない」
という人であれば、英語に関してはB問題を解いてもいいかな、と思います。
まとめ
ポイントは、自分にとって「ちょっと難しい」と感じられる問題を解くことです。
簡単すぎてもダメ。
難しすぎてもダメ。
「ちょっと頑張れば解けそうな問題」をコツコツと解いていく。
これが過去問を解く上で、心がけたいポイントになります。
☆YouTubeチャンネルもやっています
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ぜひご覧ください。