「言葉の力」
2022/9/21
本日、はなまる学習会の高濱正伸先生のwebセミナーに参加しました。
その中で、興味深い話が出てきたので、ご紹介しようと思います。
子供の成長を決める要素
はなまる学習会では、小さいお子さんから18歳までのお子さんを、一貫して見ているそうです。
そうした子どもたちの成長していく様子を見ていく中で、
「幼少期、どんな環境にあった子が、大人になった時に大きく成長できるか」
というのがわかってきたそうです。
よく「学歴は親の経済環境で決まる」と言われますが、経済環境はあまり重要ではない、とのことでした。
むしろ大事なのは
「家庭で使われている言葉」
ということでした。
2人の生徒の例
そして、2人の生徒を例に挙げて説明されていました。
1人目は、娘さんを持つお父さんの話でした。
ある日、娘さんがお父さんに対して、あれこれと話をしている姿を見たそうです。
「あのねー、〇〇ちゃんがねー」と話す娘の話を、お父さんはじっと聞いていたそうです。が、ある瞬間に
「それは『嬉しい』じゃなくて、『楽しい』だよね」
と、指摘したそうです。
子供のちょっとした感情を表す言葉の違いでも気になってしまう。
こうした「しっかりとした言葉の素養がある」親の元で育つお子様は、大人になってから成長する可能性が高いそうです。
2人目は男の子を持つお母さんの話でした。
その男の子は算数が得意。特に図形に関してはかなりの才能のあるお子様だったそうです。
その一方で、国語の文章題を苦手にしていました。
そんな男の子のお母さんと、面談をする機会があったそうです。
そこで、お母さんが二言目に放った言葉が、
「ていうか、あの子、国語苦手、みたいな…」
だったそうです。
「これじゃ、子供が国語の文章題が苦手なのも仕方ない」
そう感じたそうです。
「言葉」によって、人は成長する
また、高濱先生が塾を展開していく中で、「社員教育」という壁にぶち当たったそうです。
「いかに社員の人間性を高めていくか」
その時に意識したのが「言葉」だそうです。
各教室の教室長に「日報」を書かせていたそうですが、ただダラダラと書かせるのではなく、
・いかに生徒の成長をきちんととらえて
・いかに自分の心の中の言葉を素直な形で表現できているのか
という点にこだわって、書かせるように指導されたそうです。
その結果、教室長の人間性が向上し、今では教室長の半数近くの人が、書籍を出版できるほどの表現力を身につけられたそうです。
プロ野球の野村監督の本の中に
「指導者は、言葉を持たなければならない」
という言葉があります。
指導者は「言葉」というものを大事にして指導しなければならない。
常に意識していたことではありますが、今日高濱先生のお話を聞いて、改めてその意を強くしました。
☆YouTubeチャンネルもやっています
https://www.youtube.com/channel/UCcorE8DZR8FqA_EX2tlHo-A/featured?view_as=subscriber
ぜひご覧ください。