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学歴と「コスパ」

2022/12/5

最近、こちらの本を読みました。

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コスパで考える学歴攻略法

とある教育系のYou Tubeで紹介されていたので興味を持ち読んだのですが、非常におもしろかったです。

「学歴」と「年収」の関係

まず「学歴」と「年収」の関係について述べられています。

だいたい予想できると思うのですが、やはり

「学歴が高いほど、平均年収が高い」

ということは、言えそうです。

「世の中、お金がすべてじゃない」

という考え方もあると思いますが、生きていく上で、お金は大事です。

「高い学歴を目指す」

という目標は、以前と比べるとだいぶ否定的に考える人が多いように思います。

ですが、昔も今も、それなりの合理性があるのかな、と思います。

また、多くの保護者の方が、そのように考えているように思います。

そうでなければ、大事なお金や時間を使って、子どもたちを塾に通わせる、なんてことはしないはずです。

「学歴を狙う」

ということには、「経済的」な側面から見れば、それなりに価値があると言えそうです。

日本の小学校~高校までの教育の是非

次に、日本の高校までの教育過程について述べられています。

問題点はあるものの、他国と比べてみても、総じて日本の高校までの教育レベルは決して低くない、ということでした。

小学校のうちに「読み書き」「計算」を習得することができ、識字率は高い。

「字が読めない」というような、著しく学力が低い人はほとんどいない。

また、高校では進学校を中心に、大学入試に向けての競争がある。

「偏差値至上主義」については、あまりいい感想を持たない人も多いが、一方で「競争原理が働く」という面から見れば、各学校がしのぎを削る環境は、必ずしも悪いものではない。

そのようにまとめられていました。

私の考え方も、だいたい同じです。

確かに問題点はあると思いますが、日本の教育制度は、それなりに有効に機能していると思っています。

「0から新たな仕組みを作り直す」

よりも、

「今ある仕組みを上手に使う」

ことで、子どもたちの可能性を伸ばしていった方がいいのではないか。

そう思っています。

公立コースか中高一貫校か

また、「中高一貫校」と「小中高公立コース」の優劣についても比較されていました。

個人的には

「大学進学実績を見ても、中高一貫校の方が有利なのではないか」

と思っていました。

が、「中高一貫校」には中高一貫校のメリット、デメリットが、

逆に「小中高公立コース」にもメリット、デメリットが、

それぞれあるという指摘には、「なるほど」と思いました。

私の住んでいる安曇野市の場合、

「小中高公立コース」

が一般的です。

なので、首都圏のように「中高一貫校」が普通、という環境と比べると、

「大学入試においては不利になるのではないか」

と思っていました。

ですが、上手に組み立てていけば、十分対抗できるのかな、と思えました。

くわしくは、是非本を読んでみていただきたいのですが、ポイントは

・英語の先取り
・高1での数学強化

になりそうです。

日本の教育は悪くない

最後にまとめとして、

「客観的に見て、日本の教育はまったく悪くない」

と書かれていました。

競争原理に基づき、努力を重ねている子どもたちに否はない。

そう語られています。

むしろ問題なのは

「大人の政治や経済の方」

である、とのことです。

「子どもたちの教育の世界は競争的なのに、大人の方は競争をあの手この手で制限してしまい、まるで社会主義国のようである」と。

非常に耳が痛い話です。

「競争なきところに、成長はない」

ということなのだと思います。

理系の先生が書かれているので、客観的な事実に基づいた内容だと思います。

面白いので、ぜひ一度読んでみていただければと思います。

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