「失敗」に学ぶ
2023/8/23
18社の倒産事例
お盆休みに、こちらの本を読みました。
勢いのある会社に学ぶことは重要です。
その一方で「失敗に学ぶ」ということも同じように重要だと思います。
「うまくいっている会社」についての本はよく読んでいるのですが、「失敗談」についてはあまり読んだことがないな。
そう思って手に取ったのがこちらです。
「18社の倒産までのストーリ」が描かれています。
倒産した会社の共通点
どの企業も、一時は順調に売上を伸ばしていた企業でした。
「なぜ倒産してしまったのか?」
原因は様々です。
粉飾決算をしてしまったり、事業拡大に失敗したり、社員の不正を見抜けなかったり…。
一口に「倒産」と言っても、
「こんなに色々な理由があるんだな」
と思いました。
ですが、一通り読んでみて、「倒産する会社」には、共通点があるのかな、という気がしました。
それが「危機意識の欠如」です。
倒産してしまった企業は、どの企業も業績が良かった時期がありました。
その時にどのような施策を打つのか。
その部分の対応に「甘さ」があり、その結果倒産してしまったのではないか。
この本を読んで、そのように感じました。
「うまくいっている時ほど、考えや歩みを止めてはならない」
そのような教訓を教えてもらったような気がします。
「失敗」から何を学ぶか
「失敗から学ぶ」
これは、勉強面でも重要です。
生徒を指導していて気になるのが、
「間違えをそのまま放置する」
という生徒が多いことです。
「間違えることは構わない。」
「ただ、『なぜ間違えたのか』を考えないのは許さない」
「伸びる子と伸びない子の差は『失敗に学べるか』どうか」
生徒には、このように話しています。
失敗することは、悪いことではありません。むしろ失敗から学ぶことは数多くあります。
ですが、生徒たちの様子を見ていると、「失敗すること」に対するおそれが強すぎてしまうような気がしています。
それは、我々大人が、必要以上に「失敗」を咎めてしまっている、という部分に原因の1つがあるような気がしています。
人生は、失敗の連続です。
私自身も、数々の失敗を経験してきていますし、現在進行形で失敗をしています。
大事なことは、
「やってしまった失敗から何を学ぶか」
であり、
「同じ失敗を繰り返さないようにするためにはどうすればいいか」
を自分なりに考え、行動することだと思います。
勉強を通じて、そうした思考過程を身につけることは、社会に出てから必ず活きてくる。
そう思っています。
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