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猿田塾

「怒ること」はダメなのか?

2024/9/13

「怒られ慣れていない」子どもたち

最近

「子供を怒れない親」

増えているとのことです。

個人的にはそんなことはないように思いますが、

「まあそんなものなのかな」

とも思います。

ただ、確かに子どもたちは

「怒られ慣れていない」

という印象は受けます。

ちょっと大きな声を出しただけで、「ビクッ」となってしまう。

少し厳しい言い方をすると、すぐに「シュン」としてしまう。

それは感じます。

褒めるだけだと…

私自身は、どちらかといえば

「褒めるタイプ」

だと思っています。

できるだけ「褒める」方向で進めようと思っています。

我々が小さい頃は、「理不尽に怒鳴るおっさん」がまだ生息していたので

「なんだ、このクソジジイは?」
「自分が大人になったら、ああいうおっさんにはならんでおこう」

という感情が今も残っています。

なので、できるだけ「褒める」方向で進めようとしています。

ですが、時には厳しい口調になることもあります。

というか、そうでなければ「締まらない」ということがある。

特に「小さい男の子」を指導していると、それは感じます。

女の子は小さくても「大人」なので、こちらの言うことを素直に聞いてくれます。

ですが、小さい男の子は「クソガキ」な子もいるので、そんな子に

「大人しくしましょうね~」

なんて優しく言っても聞きません。

そんなことをして好き勝手やらせていたら、他の真面目にやっている子に被害が出ます。

なので、そういう時は、容赦なく怒ります。

必死になると、口調も厳しくなる

また、

「生徒をなんとかして成長させよう」

と思うと、自然と口調が厳しくなってしまうこともあります。

意図的に変えている部分もありますが、

「この生徒は伸びる」

と期待している生徒に対しては、私はどちらかといえば厳しめに接している気がします。

「あなたはそこで満足しているかもしれないが、まだまだ成長できるんだよ」

という期待を込めて、厳しくすることがあります。

それは「期待の裏返し」とも言えます。

それを「厳しすぎる」と捉えられてしまうのは少し寂しい気がします。

生徒を指導するようになって感じるのは

「『なんとかしよう』と思うと、口調が厳しくなってしまうことがある」

ということです。

逆に、怒ることもせず、淡々と生徒を教え導くということは、少なくとも自分には無理だな、と思います。

また、「褒めて伸ばす」もいいのですが、その裏には

「褒めときゃなんとかなるんでしょ」

という大人の甘い考えが透けて見えるような気がして、あまり好きではありません。

大人であれ一人の人間です。感情があります。

そうした感情をすべて押し殺して、子どもたちに接するというのは、なんかちょっと気持ち悪いものを感じます。

大人と子どもとはいえ「人と人」との関係ですから、そこには多少の感情のぶつかり合いがあってもいいような気がします。

そして、その方が「人間らしい」気がします。

少しは「理不尽」にさらす

昔に比べれば、今は理不尽に怒られることは減っています。

ただ、それが行き過ぎてしまうと

「ちょっとした理不尽」

に対する耐性がなくて、すぐに弱ってしまう。

そうした「危うさ」のようなものも感じています。

ただやみくもに「怒鳴れ」というわけではありません。それは私も大嫌いです。

ただ、子どもたちが間違ったことをしたり、怠けているようであれば

容赦なく怒る

ということは、一方で大切なことであり、今の我々指導者が意図的に避けているところでもあるような気がします。

子どもたちは素直です。

怒られればその瞬間はシュンとしますが、自分が悪いと思えば、後になって必ず改善してくれます。

もう少し、子どもたちの感性を信用して大人が「怒る」ことも必要ではないか。

私はそう思っています。

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