「大学進学」まで見据える
2023/9/12
初期の頃の卒業生は
当塾は今年で8年目になりました。
その間、多くの卒業生を送り出してきました。
そして、最初の方の生徒たちの中には、大学に進学している生徒も出てきています。
「〇〇大学に合格しました」
という卒業生の報告を受けると、「時間が経つのはあっという間だな」ということを思います。
そして、こうした「大学合格」の報告を聞くと、
「少しは生徒たちのお役に立てたのかな」
ということを嬉しく思います。
地方の現状
当塾は、「高校入試のため」に通っている生徒がほとんどです。
ですが、特に卒業していく生徒たちには、
「高校進学は『ゴール』ではなく、『スタート』である」
ということを、毎年のように繰り返し伝えています。
それは、私自身の経験があるからです。
私は高校進学までは、順調に進むことができました。
ですが、高校に進学したら、そこで「目標」を見失いました。
「高校入試」までは、「周りのアドバイス」というものもあり、目標を持って努力することができました。
ですが、高校に進学したら、
「次は、何を目指せばいいのだろう…」
という、ある種の「燃え尽き症候群」のような状態に陥ってしまいました。
当時、私の周りには「大学」まで進学した人がおらず、「大学進学」というものがまったくイメージできませんでした。
幸いなことに、私には兄がいて、後に兄が大学へ進んだので、兄の後を追うような形で、大学への進学を徐々に意識することはできました。
ですが、高校入学当初から、もっと「大学進学」というものを意識することができれば…。
そうした「後悔の念」は、今も心に残っています。
今は大学を卒業している保護者が増えてきているので、生徒たちの世代は、私達の頃と比べれば「大学進学」についての情報は入りやすくなっていると思います。
ですが、地方にいると、まだまだ
「大学進学に対する意識は低い」
あるいは
「大学というものに対するイメージが漠然としている」
という感覚があります。
高校を卒業して約30年経ちますが、我々の頃と変わらず
「高校合格が、1つのゴールになっている」
という意識の高校生を、まだまだたくさん生み出してしまっている、というのが個人的な感想です。
「大学」まで意識させる
このような状況を少しでも改善していきたい。
そう思って、生徒たちには指導しています。
そもそも高校入試がまだ終わっていない中学生に、大学まで意識させることは、なかなか難しいです。
ですが、「高校合格の、その先」の話を継続的にすることによって、少しでも「高校進学後」についても考えるきっかけとなったらいいな、と思っています。
そうした思いが通じたのかどうかわかりませんが、中学卒業時点では
「この生徒の実力では、大学進学はちょっと厳しいかもしれないな…」
と思っていた生徒が、高校3年間努力して、大学進学を勝ち取る。
そうしたケースが出てきました。
また、高校進学当初の段階からしっかりと準備をしていくことで、希望する大学へと進学できた生徒もいました。
自分が高校生の時、
「もう少し大学についてアドバイスしてほしかったな…」
という思いが正直ありました。
生徒たちには、そうした思いをすることがないように、自分の経験を少しでも役立てていきたい。そう思っています。
そして、大学合格の報告を受けるたびに「少しは役に立っているかな」とも思います。
ですが、まだまだ高校生の、大学進学に対する意識は「低い」です。
卒業していく生徒たちには、「先を見据えて」努力が継続できるように、今後も指導していきたいと思います。
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