「シンプル」に考える
2024/4/26
「売上を最大に、経費を最小に」
私の尊敬する稲盛和夫氏の言葉に、このようなものがあります。
「売上を最大に、経費を最小に」
「経営の極意」について語った言葉だったと思います。
売上を多くし、経費を少なくすれば、自然と利益は大きくなる。
当たり前と言えば当たり前のことです。
が、稲盛氏ほどの人物が、わざわざこの点を強調されるということは、
「ここに気づいていない経営者が多い」
ということなのだろうと思います。
また、稲盛氏はこのようにもおっしゃっています。
「大事なことは、シンプルな形になる」
本当に大事なことというのは、突き詰めていけば、「シンプル」な形をしているものである、と。
これもまた、非常に考えさせられる言葉です。
「シンプル」に考えられないのは…
では、なぜ多くの経営者が
「売上を最大に、経費を最小に」
という考えに思い至らないのか。
おそらくそこには、「邪な心」が入ってきてしまうからだと思います。
「ラクをして儲けたい」
「贅沢な暮らしをしたい」
「ズルをしてでも結果を出したい」
そういった「利己的」な心を持って経営をしようとする。
そのため、極めてシンプルな真理を見失ってしまう。
そういうことなのだろうと思います。
勉強もまた同じ
勉強についても、同じことが言えます。
たまに、
「塾に来さえすれば」成績が上がる、と思っている生徒がいます。
「塾に来る」ことだけが目的。
授業態度はイマイチ。勉強に対するやる気も感じられない。
そうした生徒に対しては、ハッキリと伝えるようにしています。
「『塾に来た』だけで、成績が上がることはない」
「成績を上げるのは、自分自身。自分でやらなければ、何も変わらない」
なので、「塾に来ればなんとかなる」と甘い気持ちで通っていた生徒は、自然といなくなります。
成績を上げたいのであれば、
「努力を最大に、ムダな時間を最小に」
する必要があります。
実際に、力をつけている生徒は、そのように行動しています。
物事の「真理」というものは、何事においてもシンプルなのだと思います。
その点を理解し、利己的な気持ちを捨てて、地道な努力ができる生徒を、育てていきたいと思います。
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