「コツ」は自らつかむもの
2025/5/16
「ダム式経営」の話
松下幸之助氏の話の中で「ダム式経営」というものがあります。
「ダム式経営」とは、
余裕がある時には資金を貯めておく。そうすることで、万が一の時に貯めておいた資金を使い、いざという時に備える。
このような趣旨の話です。
経営者を前にして「ダム式経営」についての話をした後、ある経営者から質問がありました。
「あなたのおっしゃることは、ごもっともだと思います。ですが、今の私にはそのような余裕がない。そんな私は、どのようにすれば『ダム式経営』ができるようになるでしょうか」
この質問を受けて、松下幸之助の回答。
「それは、ワテにも分かりまへん。ただ思い続けることでんな」
この回答を聞いた会場からは、失笑が漏れたと言います。
そりゃそうです。
「こういうことをやりなさい」
と提案している人にやり方を聞いているのに
「そのやり方がわからない」
と答えているのですから、「金返せ」と言われても仕方ないところです。
ですが、この会場にいたある一人の経営者は、「金づちで頭を殴られた」ほどの衝撃を受けます。
「そうか。自らが願わなければ『ダム式経営』を達成することはできないんだ」
そして、自身の会社も「ダム式経営」を心がけ、実現していきます。
その経営者こそ「稲盛和夫」氏です。
「本物は本物を知る」ということなのだと思います。
「教えたつもり」になっても
生徒の宿題をチェックしていると、
「この生徒は、ここで同じ間違えを繰り返しているな」
ということに気づきます。
気づいた点については生徒に伝え、
「この部分を気をつけるように」
とアドバイスしています。
ですが、後でまたチェックすると、同じ間違えを繰り返しています。
同じように、問題を解く上で「コツ」となる部分を生徒に教える時があります。
「こうやって解くと、解きやすいよ」
そう伝えるのですが、こちらも後で見てみると、結局教えたとおりにやらず、自己流のやり方でやっている。
「こちらが教えたつもりになっても、生徒ができるようになるとは限らないんだな」
こうした経験は、何度もしています。
コツは「自ら」つかむもの
「こうしたところで間違える」
というポイントも、そう。
「問題を解く上でのコツ」
も、そう。
結局、「自分でものにしたい」という意識をもって練習しない限り、習得することができない。
そういうことなのだろうと思います。
松下幸之助の話が、稲盛和夫には響いたように、
「自ら求める」
人の下にのみ、その答えが舞い降りてくるのだと思います。
「求めよ、さらば与えられん」
とは、きっとそういう意味なのだろうと思います。
まだまだ生徒たちの意識は甘いです。
「誰かになんとかしてもらう」
そうした姿勢が強いです。
一人でも多くの生徒が
「自らものにする」
という姿勢になる。
そのように生徒を指導していきたいと思っています。
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