「今年の新中3はレベルが低い」問題
2026/4/6
「今年の新中3はレベルが低い」
今年の新中学3年生の学年について、
「レベルが低い」
という声を耳にします。
当初は
「特定の中学だけの話ではないか」
「先生の印象に過ぎないのではないか」
と考えていました。
しかし、複数の中学校の保護者様から、同様の声を聞く機会が増えています。
少なくとも安曇野市内の多くの中学校では、同じような認識が広がっている印象を受けます。
平均点が低い
実際にテストの平均点で比べてみると、例年、1・2年生のテストであれば
「平均点300点」
が目安とされます。
そして3年生になると、テストの難易度が上がるため、平均点が250点前後に落ち着く。
これが今までの流れでした。
ところが、新中3の学年では、1・2年の時点で、すでに300点を下回る学校が目立っています。
テスト内容を見ても、それほど難易度が上がっているようには感じられない。
なので、単に
「点数が取れない生徒が増えている」
ということなのだろうと思います。
この平均点だけを見ても、「例年と違う」ということが言えると思います。
「新中3」だけではない
ただし、私の認識では
「今年の新中3だけ」
が特別にレベルが低い、ということではないと思っています。
というのも、現在の「新中2」も同程度の平均点、下手をすればさらに低い平均点といった状況だからです。
そのため、おそらく今年入学したばかりの「新中1」も、同じような傾向になるような気がしています。
今後しばらくは「レベルが低い」と言われてしまう学年が続く。
そのように予想しています。
「コロナ禍」の影響?
この背景として考えられるのが、「コロナ禍」の影響です。
今、中学生となっている世代は、小学生時代に十分な学習機会が確保されなかった世代です。
十分に学習機会が与えられなかったまま中学生になり、小学生のうちに身につけておくべき内容が不足している。
それがそのまま中学生になって「テスト結果」として表面化しているように感じます。
一方で、「全体的にレベルが低い」と言われる学年の中でも、しっかりと力をつけている生徒が一定数存在するのも事実です。
むしろ以前よりも、学力の差は広がっている印象があります。
一部の高いレベルの生徒と、大多数の学力が不十分な生徒。
この二極化によって、全体の平均が押し下げられている構図だと考えています。
コロナ禍による「学習機会の不十分」は数年にわたって行われました。
そのため、今後数年はこの傾向が続く可能性が高いと見ています。
入試だけなら影響はない。が…
「レベルが低い」と言っても、高校入試や大学入試だけを考えれば、影響は限定的とも言えます。
入試はあくまで「同じ学年内での競争」です。
そのため、全体のレベルが下がれば、ボーダーラインも下がり、結果として
「低い点数でも合格できる可能性が高まる」
とも考えられるからです。
しかし、問題はその先です。
社会に出たとき、「コロナ禍世代」として見られる可能性があります。
すでに中学生の現段階で「レベルが低い」と噂されている現状を考えると、その評価がそのまま持ち越されるリスクは十分にあります。
生徒たちに責任はありません。
時代や環境の影響を受けた結果であり、むしろ生徒たちは「被害者」とも言える立場です。
しかし、だからといってそれを理由に甘えさせるわけにもいきません。
社会に出れば「できるか」「できないか」。
その点のみが評価されます。
そうした厳しい評価にも耐えうる力を、今から身につけていく必要があります。
だからこそ、入試だけを考えて、むやみに「基準を下げるべきではない」と考えています。
これまでの基準を目安にして、しっかりと鍛えていくつもりです。
それによって、個々のレベルを引き上げるだけでなく、全体としての基準も維持されていくはずです。
生徒たちにとっては、決して楽な環境ではないと思います。
それでも、現在塾に通っている生徒たちは、素直に努力できる子が多いと感じています。
だからこそ、このような厳しい状況の中でも、しっかりと実力を伸ばしていってくれる。
そう信じています。
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