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「小2算数」から復習した方がいい

2026/7/7

「手を使って」計算する中学生

最近、数学が苦手な生徒を見ていて気になることがあります。

それは、

「手を使って計算をしている生徒」

がいることです。

小学生、特に低学年であれば、指を使って計算する子がいることは珍しくありません。

しかし、中学生になっても手を使って計算している様子を見ると、かなり心配になります。

数年前までは、あまり見られなかった光景です。

ところが、昨年あたりから、そうした生徒が目につくようになってきました。

必ずしも「全体のレベルが下がっている」というわけではありません。

ただ、低学力層の計算レベルの低さは、以前よりも深刻になっているように感じます。

学力が低い層の「低レベル化」が、底なし沼のように深く、低くなっている。

そんな印象を受けることがあります。

計算でつまづく原因はどこにあるのか

最近、「ドラゴン桜」の漫画やドラマを見ています。

その中に、柳鉄之介先生という数学の先生が出てきます。

かなりスパルタな先生ですが、その先生の練習方法の一つとして、

「高校生に、小2算数の計算を徹底してやらせる」

というものが出てきます。

これを見た時、「なるほど…」と思いました。

「これはかなり本質を突いているのではないか」

と感じました。

小学2年生では、

「繰り上がり」
「繰り下がり」

のある計算を学びます。

慣れている人からすると、なんてことはない計算です。

しかし、

「手を使って計算している生徒」

のように、数学を苦手にする生徒は、まさにこの部分が十分に定着していない可能性があるように感じます。

やり方を知っているだけでは足りない

算数や数学が苦手な生徒を見ていると、

「計算のやり方を、まったく知らない」

というわけではありません。

しかし、実際に問題を解かせると、とにかく時間がかかります。

1つ1つの計算にものすごい時間をかけてやっている。
ちょっとおかしなところが出ると、そこで止まってしまう。

こうした生徒は、「やり方を知らない」のではなく、

「身につくまで練習できていない」

のだと思います。

計算は、理解しただけでは使えるようになりません。

反復練習が必要です。

何度も練習して、すばやく、正確にできるようになって、初めて

「身についた」

と言えます。

その意味で、計算は「スポーツ」と同じです。

以前は宿題があったが…

以前は、小学校の先生が宿題として計算練習を出し、そこで定着を図っていた部分がありました。

計算ドリルを何度も解く。
毎日少しずつ繰り返す。

そうした練習を通して、基本的な計算力を身につけていたように思います。

しかし、今は「自主性」の名のもとに、宿題を出さない小学校が多いです。

宿題が減った分、学校の授業だけで「定着」まで持っていくことは、かなり難しくなっているのではないかと感じます。

授業で一度習った。
やり方は説明された。
問題も何問か解いた。

しかし、それだけでは不十分です。

また、

「自分らしくあれば、それでいい」

という価値観から、保護者の中には子供の学力にあまり関心を持っていない方が一定数います。

その数が以前よりも増えているように感じます。

その結果、以前と比べて、

「計算ができないまま放置されている子供」

が増えているのではないかと思います。

計算は算数の基盤

計算は、算数・数学の基盤です。

その中でも、「繰り上がり」「繰り下がり」は、基礎中の基礎です。

ここが不安定なままだと、学年が進んでいくにつれて内容が難しくなっていった時に、対応できなくなっていきます。

簡単な計算でいちいち止まってしまうと、そこから先の、数学の内容を理解する前に疲れてしまいます。

数学が苦手な生徒の多くは、実は中学数学でつまずいているのではなく、

「小学校低学年の計算でつまずいたままになっている」

子です。

だからこそ、場合によっては思い切って「小2算数」まで戻って復習した方がよい。

柳鉄之介先生の狙いは、そこにあるのだと思います。

まずはチェックしてみてほしい

多くのご家庭では、お子さまが算数や数学を苦手にしている場合、まず

「文章題ができない」

ということを挙げます。

ですが、実はその根本的な原因は

「基本的な計算力が身についていない」

ということが多いです。

なので、まず

「基本的な計算が速く、正確にできるか」

を確認してみてください。

繰り上がりのある足し算、繰り下がりのある引き算が、スムーズに進められるか。

まずここを確認すれば、計算の土台がどの程度できているかが分かります。

もし、この部分で苦戦しているようであれば、小2算数まで戻った方がよいです。

算数・数学が苦手な子ほど、難しい問題を解く前に、まずは「計算の土台を整える」ことが大切です。

「繰り上がり」「繰り下がり」が、すばやく、正確にできるか。

ぜひ一度、確認してみてください。

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