勉強が「下手くそ」な生徒の特徴
2026/8/27
勉強が「下手くそ」
生徒たちが勉強している様子を見ていると、言葉は悪いですが、
「勉強が下手くそだな……」
と感じることがあります。
感覚として近いのが、
「下手くそな筋トレ」
を見ているような印象です。
筋トレで大切なのは、筋肉に「適切な負荷」をかけることだそうです。
例えばベンチプレスであれば、重すぎて一回も上がらない重量ではトレーニングになりません。
反対に、軽すぎて何十回でも楽に上げられる重量でも、大きな成長は期待しにくいでしょう。
「今の自分には少し重い。でも、頑張れば何とか上げられる」
そのくらいの負荷をかけることで、筋肉は少しずつ強くなっていきます。
勉強も、これと同じなのではないかと感じてます。
上手な生徒は「適切な負荷」
勉強が上手な生徒は、自分の頭に適切な負荷をかけることができている印象です。
例えば問題演習でも、
「簡単に解ける問題」
ばかりを選ぶのではありません。
少し考えないと解けない。
自力で解けるかどうか、微妙なライン。
そうした問題に取り組みます。
そして、問題を解いている時も、すぐに答えを見るのではなく、しばらく自分で考える。
この「少し苦しい時間」が、頭を鍛えているのだと思います。
暗記でも同じです。
「この英単語を覚えよう」
と指示した時、勉強が上手な生徒は、何も見ずに答えられるようになるまで繰り返します。
一回見ただけで「覚えた」とは言いません。
隠して確認する。
間違えたら、もう一度覚える。
再び確認する。
そこまでやって、初めて「覚えた」と考えます。
こうした生徒は、きちんと頭に負荷をかけながら勉強しているため、着実に成長していきます。
下手な生徒は「楽なこと」しかしない
一方で、勉強が下手な生徒は、できるだけ負荷のかからない勉強をしようとします。
簡単な問題ばかり解く。
すでにできることを何度も繰り返す。
解けない問題は、答えを見ながらやる。
これは、非常に軽いダンベルをひたすら持ち上げているようなものです。
やっている本人は、
「たくさん勉強した」
という感覚を持つのかもしれません。
しかし、今できることを何度繰り返しても、大きな成長にはつながりません。
暗記でも、
「覚えました!」
と言うので確認してみると、「全然覚えていない…」ということが何度もあります。
本人の中では、「一度見た」「一度読んだ」ことが「覚えた」になってしまっています。
これでは、何もしていないのと同じで、頭にほとんど負荷がかかっていません。
小中学生の勉強では「覚える」ことが重要
では、勉強における適切な負荷とは何でしょうか。
少なくとも小中学生の段階では、
「覚えること」
ということが、まず重要だと感じています。
漢字を覚える。
英単語を覚える。
計算方法を反復練習する。
公式を覚える。
社会や理科の基礎知識を覚える。
「分かった」で終わらず、何も見なくても解ける状態まで持っていく。
そのためには、多少の「苦しさ」「キツさ」が必要です。
思い出そうとしても出てこない。
↓
もう一度確認する。
↓
また隠して思い出す。
この繰り返しが、頭への負荷になります。
そして、その負荷を何度もかけることで、基礎学力が少しずつ身についていきます。
「少しきつい」が成長する場所
もちろん、負荷をかければよいからといって、難しすぎる問題ばかり与えればよいわけではありません。
まったく理解できない問題を延々と解かせても、嫌になるだけですし、そもそも頭を使って考えられません。
ポイントとなるのは、
「少しキツい。でも頑張ればできる」
というところです。
簡単すぎてもダメ。
難しすぎてもダメ。
今の実力より、ほんの少し上の課題に取り組ませる。
そして、できるようになったら、また少し負荷を上げる。
筋トレと同じです。
勉強では、ただ机に向かっている時間を増やせばよいわけではありません。
どのくらい頭を使っているか。
どのくらい「思い出そう」「考えよう」としているか。
そこが重要です。
「いかに生徒の頭に「適切な負荷」をかけ続けるか」
ここが、教える側の腕の見せ所なのだと思っています。
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