公立高校入試分析セミナー
2026/9/30
入試分析セミナー
毎年行われている
「長野県公立高校入試分析セミナー」
に今年も参加しました。
例年、松本の会場での開催でしたが、今年はWEBセミナーとなりました。
個人的には、こうしたセミナーというものは、会場で直接話を聞いた方が効果が高いと感じています。
なので、ちょっと残念でした。
運営される側の立場からすれば、今後もおそらく「WEBセミナー」という形になるかな、と予想しています。
コロナ以降、こうしたWEBセミナーは日常のものとなりました。
地方の者からすれば、首都圏で行われることが多いセミナーに参加する機会が増えたので、ありがたい面があります。
その一方で、「直接、人の話を聞く」という機会が失われているような気もしています。
WEBセミナーには、いい面もあれば悪い面もある。
ただ闇雲に参加するだけでなく、しっかりと考えて参加していかなければいけないな。
そのようなことを考えました。
長野県の入試難易度
閑話休題。
セミナーでは、まず公立高校入試の「全国的な傾向」と、「長野県の入試の立ち位置」について、お話がありました。
気になった部分について、いくつか挙げていきます。
①一次関数の問題が増えている。中でも「旅人算」のような、中学入試で取り扱う題材を使った問題が増えている
長野県では、毎年関数の問題が出ているのであまり影響はないですが、全国的に、「関数」の出題が増えているようです。
その中でも「旅人算」のような、中学入試で取り扱う問題をもとにしたような問題を出す県が増えているそうです。
これは以前から言われていることですし、実際に過去問を解いていても
「これは中学入試の問題をアレンジしたのかな」
と思わせる問題が出ています。
その意味では、算数が得意なお子さんには、小学生のうちに「中学入試」の問題に慣れさせておくといいのかな、と思いました。
②長野県の入試の難易度は「真ん中よりやや簡単」
今年の長野県の入試は、平均点で見ると、
理科:7位
国語:9位
数学:16位
英語:18位
社会:26位
という順位だそうです。
いくつか平均点を公表していない県もあるそうですが、「47都道県」で考えてみると、長野県の入試は、順位が上の科目が多いです。
そう考えると、長野県の入試は、全国的に見ると
「真ん中よりも、やや解きやすい入試」
ということになりそうです。
全国の高校生と争う「大学入試」から逆算して考えると、
「長野県の入試で高得点を取っていても、全国的に見れば、まったく油断することはできない」
ということが言えるのではないでしょうか。
③「80点」が、松本三校の1つの目安
長野県の入試の得点分布の紹介がありましたが、ここ3年の数字を見てみると、どの教科も90点台は1ケタの割合でした。
一方、「70・80点」台になってくると、10%台の割合に増えてきます。
そうした分布を見ていると、
「90点台を取るのは、ごく一部の生徒」
「70~80点台を取る生徒は、毎年一定の割合でいる」
ということが言えそうです。
そうなると、競争の激しい「松本三校」を狙う生徒たちは
「入試で80点を取れる実力をつけていく」
ということが、1つわかりやすい目安になると思います。
各教科の分析
①数学
数学に関しては、全国的に「解きやすい」問題が増えているようです。
長野県もその傾向に沿って、「解きやすい」問題が増えているとのことでした。
また、
「極端に難しい問題や考えさせる問題は少ない」
「日頃からコツコツ勉強している人が、着実に点数を取れる問題が増えている」
とのことでした。
このあたりの見立ては、私の見立てとも一致します。
なので、数学に関しては
「難問を解けるようにするよりも、教科書に載っている問題を中心に、どの分野についても、正確に解けるようにする」
練習をするといいのかな、と思います。
また、
・数学が苦手な人→正答率60%台の問題ができない
・平均点くらいの人→正答率40~50%台の問題ができない
とのことでした。
なので、
・数学が苦手な人→正答率60%台の問題
・平均点くらいの人→正答率40~50%台の問題
を解けるようにしていくと、レベルアップができそうです。
②英語
英語に関しては、学力差が最も大きく出る科目であり、各自の学力状況によって対策の仕方が変わりそうです。
まず、「英語が苦手な生徒」は
「リスニング・文法」
に力を入れるのがよさそうです。
長野県の「リスニング・文法」は難易度が低いそうなので、まずはここで点数を取れるようにしたいところです。
逆に「英語が得意な生徒」にとっては、「長文」がカギとなりそうですが、その中でも
「表現を変える問題」
で差がつくようです。
長文の中で出てきた表現と、設問で出てきた表現が違う時、
「表現は違っていても、言っている内容は同じ」
ということに、きちんと気付けるかどうか。
こうした問題で、「英文内容の理解ができているかどうか」をチェックしているようです。
また、長野県の英文問題は
「短文1問につき、解答1問」のような、「一短文一解答」形式の問題が多いようです。
なので、英語があまり得意でない人は、長い文章で練習するよりも
「短文を使った一問一答」
のトレーニングをするといい、とのことでした。
③国語
国語は、全国的に文章の難易度が上がっているようです。
なので、「最新の過去問を使って練習する」のがよさそうです。
あまり古い問題だと、今の入試と比べて文章内容が平易になってしまうので、あまり練習にならないようです。
また、「記述」で差がつくイメージがありますが、正答率を見てみると50%程度の正答率だそうです。
なので、記述の難易度は決して高くないようです。
ただ、「記述問題が多い」ということはあるようなので、
「数多くの記述問題が1つのテストでまとめて出てくると、それに対応できない受験生が多い」
ということが言えそうです。
なので、ある程度問題に慣れてきたら
「50文字程度の記述問題を、まとめて解く」
練習をするとよさそうです。
④理科
理科に関しては、「知識」を問う問題が全国的に増えていて、長野県もその傾向にあるようです。
また、
「全分野をまんべんなく出題する」
「典型的な実験や計算などの問題について、一通り出題する(ただし、視点は少しずらしてくる)」
というのが、長野県の問題の特徴だそうです。
なので、まずは
「知識を覚える」
「ワークなどに載っている実験等の標準的な問題に、一通り当たっておく」
ということが重要そうです。
また、理科の場合は、各単元において似たような問題が出題されることが多いので、
「苦手な単元については、他県の過去問等を使って、集中的に解いてみる」
ということが有効だということでした。
「入試問題から逆算して練習する」
という視点が、理科の場合は特に重要となるのかな、という気がしました。
ちなみに、
「理科の平均点は、この数年で上がり続けているので、そろそろ難しい問題が出るかもしれない」
とのことでした。
この見立ては、私の考えとも一致しました。
⑤社会
社会も理科と同様、「知識重視」の問題が全国的に増えているとのことです。
そして、「用語」「文章」ともに、記述の問題が多いのが長野県の特徴のようです。
とにかく「書かせる問題が多い」と。
なので、社会の場合は
「知識」がないと問題が解けない
ということが言えそうです。
なので、社会の勉強方法としては、
「いきなり過去問を解いても解けないので、一問一答などで、とにかく知識をふやしていく」
ということが重要とのことでした。
ただ、地理の場合は資料の問題が多いので、早めに過去問などを解いて慣れていくとよさそうです。
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