効果的な「宿題」とは?
2026/9/29
「○だらけ」は、意味がない
当塾では、生徒たちに毎回宿題を出しています。
そして、終わったら「写真」で送ってもらうようにしています。
ただ、実際にきちんと送ってくる生徒は、全体の2割くらいです。
この時点で、その生徒の勉強に対する姿勢は、ある程度見えてきます。
とはいえ、
「宿題をきちんと出す=成績がいい」
というわけではありません。
その意味では私は、「宿題」というものの効果には、かなり疑問を持っています。
結局のところ、
「自分の意思で勉強するようにならなければ、本当の意味では伸びない」
と思っているからです。
イチローを育てた、元愛工大名電の中村監督の言葉に、
「やらされている百発よりも、やる気の一発」
という言葉があります。
特に男子に多いのですが、
「言われたから、とりあえずやっている」
という宿題が、かなり多く見られます。
そうした宿題を見ていて、一番「これは意味がないな」と思うのが、
「○だらけの宿題」
です。
一見すると、よくできているように見えます。
ところが、宿題にしている問題というのは、「授業中に苦戦していた」と感じる問題です。
「自力で解くのは難しい」
そうした問題を出しているのに、全て「○」。
おそらく、
「答えを見ながらやっている」
「例題を真似して解くだけ」
「ヒントを見ながら埋めている」
そんな様子がうかがえます。
これでは、どれだけ宿題をやっても、ほとんど意味がありません。
なぜなら、「自分の頭で考えていない」からです。
「間違え」こそ重要
逆に、
「この生徒は、自分なりに考えて解いたんだな」
と感じる宿題には、そこそこ「×」があります。
私が宿題をチェックする時は、むしろその「×」に注目します。
知り合いの塾講師が、以前こんなことを言っていました。
「勉強とは、できなかったことを、できるようにすること」
まさに、その通りだと思います。
宿題で大事なのは、「全部○を取る」ことではありません。
そんなことは、はなから期待していません。
それよりも大事なのは、間違えたところを見つけ、
「なぜ間違えたのか」
「どうすればよかったのか」
を自分で考えることです。
そして、もう一度やってみる。
この「繰り返し」ができる生徒は、伸びます。
ある生徒の宿題
最近も、とある生徒の宿題をチェックしました。



正直、数学はそれほど得意な生徒ではありません。
ごらんの通り、間違えたところもいくつかあります。
ただ、教えた通りに途中式をしっかりと書いて、一つ一つ丁寧に解いています。
「ちゃんと自分で考えて解いている」
「間違えたところがチェックできている」
ということが、よく伝わってきます。
私は、こういう宿題を見ると、
「この生徒は伸びるかな」
と思います。
間違えたところを見てみると、多くの子が間違えるところで、同じような間違えをしています。
こうした間違えを自分で気づき、修正することができれば、この子は必ず成長します。
「過程」こそが重要
多くの生徒は、宿題というと、
「全部終わらせる」
といった「結果」ばかりにこだわっています。
それも大切なことです。
やらないよりは、やった方がいいかもしれません。
ただ、本当に成長につながる宿題にするためには、
「どのような過程で解いたのか」
の方が、より重要です。
「○だらけの宿題」よりも、
「考えた結果として間違いが残っている宿題」
の方が、はるかに価値がある。
生徒たちには、その点に早く気付いてほしいと思います。
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