今こそ「読み、書き」を徹底する
2026/10/9
「言葉」が通じない
2学期に入り、どの学年も学習内容が難しくなってきました。
この時期になると、「学力格差」を感じる機会が増えます。
では、どんな場面で学力差を感じるのか。
「言葉が通じるかどうか」
です。
例えば、中学1年生の数学で学習する方程式の文章題。
「1個70円の玉ねぎと、1個60円のジャガイモを合わせて14個買った」
という問題があったとします。
玉ねぎの個数をx個とした場合、ジャガイモの個数をどう表すか。
理解できる生徒には、
「全部で14個。そのうち玉ねぎがx個なのだから、残ったジャガイモの個数は?」
と聞くと、
「14-x個」
と答えることができます。
ところが、この説明を何度繰り返しても、最後まで理解できない生徒がいます。
そんな時、
「結局、国語の力が弱いと、数学を理解させるのにも限界があるな」
と感じます。
数学であったとしても、数字だけですべて解決するわけではなく、「言葉」を使って考えます。
つまり、数学を学ぶためにも「言葉の力」が必要なのです。
方程式の文章題に入ると、そのことを強く感じます。
「単語」が発音できない
最近の小中学生を見ていると、全体的に「読み、書き」の力が弱くなっているように感じます。
「能力が低くなった」というよりも、
「単純に練習量が減っている」
という印象です。
文章を読む。
漢字を書く。
ノートに書き写す。
そうした基本的な練習が、以前より少なくなっているのではないでしょうか。
これは英語についても感じます。
現在の英語教育では、「英語を使えるようにする」という考えから、リスニングやスピーキングが重視されています。
その結果、どうなったか。
「英単語を見ても、正確に読めない生徒」
が増えているように感じます。
顕著なのが、中学1年生です。
音声を聞けば何となく真似して言える。
しかし、単語を見せて、一人で発音させてみると、正しく発音ができない。
「文字」と「音」が結びついていない
と感じられる生徒が増えている気がします。
英語が苦手な生徒に関しては、昔も今も同じような状態です。
ところが最近では、テストでそこそこ点数を取っている生徒であっても、単語を読ませると
「発音がボロボロ」
「なかなか改善されていかない」
ということがあります。
そうした生徒を見ると、
「この子たちは、いったい頭の中で、英語をどのように認識しているのだろう」
「テストだけで点数が取れているだけで、むしろ英語が読めなくなってしまっているのではないか…」
と不安になってしまいます。
「読み、書き」が土台
日本語でも英語でも、結局、学習の土台になるのは、
「読めること」
「書けること」
だと、私は思っています。
最近は、教育にも次々と新しいものが入ってきます。
AI。
デジタル教材。
プレゼンテーション。
コミュニケーション能力。
どれも必要であり、これからの時代を生きていくうえでは重要です。
ただ、勉強に苦戦している生徒たちを日々見ていると、
「義務教育のうちは、あれこれ新しいものを増やす前に、もっと基本的なことを徹底した方がいいのではないか」
と思います。
「読む」
「書く」
こうした基礎が覚束ない状態のままでは、どれだけ新しいことを学んだところで、吸収できない。
そう感じています。
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