変わる勇気
2021/10/11
昨日はなが模試がありました。
今年は「制限時間内に解き終わらない」という、時間配分に課題がある生徒が多いです。
模試はそうした生徒にとって、絶好の練習の場です。いつもの状況とは違う、限られた時間の中で、どれだけ実力を発揮することができるか。いい訓練の場になります。
模試の後、生徒の解答用紙を見てみると、最後までたどり着かなかったり、最後の方の解答欄が白紙のままになっているものがちらほらと見受けられました。「まだまだ練習が必要だな」ということを感じました。
そんな中、生徒の問題を解いている様子を見て、気になる光景がありました。
この生徒も「時間が足りなくなる」という課題を持っている生徒です。そのため、「いかに速く、正確に問題を処理していくか」という練習をしている生徒でした。
練習している中で、いくつか気になる点があったので、「こうするともっと処理する時間が速くなるよ」というアドバイスをしていました。
そこで「本番で、練習したとおりにやってみているかな」と思って様子を見ていたのですが、残念ながら、アドバイスした通りにはやっていませんでした。
そして、結果、時間内に解き終わることができませんでした。
ある程度実力がある生徒です。時間を気にせず解かせてみたら、だいたい問題は解けています。なので、「いかに時間効率を上げるか」が課題なのは明白です。
ただ、なかなか自分なりのやり方を変えることができない。これまでは、自分のやり方である程度の結果を残すことが出来た。その過去の「成功体験」を捨てることができないんだな、という感じを受けました。
自分がやってきたやり方を捨てて、新しいやり方に挑戦するのは勇気がいることです。これは勉強に限らず、スポーツでもそうだと思います。
ですが、物事がうまくいっていない時には「変わる勇気」というものも必要なのではないか。そう思います。
ボクシングの世界チャンピオンだった輪島功一さんの言葉に
「練習は根性、試合は勇気」
というものがあります。
どれだけ懸命に練習を積み重ねてきても、それを「本番で出そう」として、一歩踏み出すだけの勇気が必要である。それがなければ、勝負には勝つことができない。そうした意味の言葉です。
真面目にコツコツやる生徒ほど、なかなか勇気を持って変わることが出来ない印象です。ですが、壁にぶつかっている時こそ、「変える勇気」を持ってほしい。そう思います。
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