小嶺監督を偲ぶ
2022/1/14
高校サッカーの元国見の監督、小嶺先生が先日お亡くなりになりました。
高校サッカーに興味がある人であれば誰でも知っていると言っていい名将です。
直接お会いすることはありませんでしたが、この訃報を聞いた時はショックでした。
マイクロバスで全国行脚
小嶺先生に関する逸話はたくさん聞いたことがあります。
有名なのは「ご自身でマイクロバスを運転して、遠征に行っていた」という話です。
就任当時の国見高校はまだまだ知名度が低い。練習だけでは選手を鍛えられない。
そこで大型自動車の免許を取り、自分でマイクロバスを運転して全国の強豪校に遠征に行き、チームを強くした、という話は有名です。
成長しようとする姿勢
また、個人的に忘れられないエピソードがあります。
小嶺先生は、飲み会の時に、他の人が話していて「いい話だな」と思ったことがあると、はし袋の後ろにメモを取っていたそうです。
指導者として、常に自分を高めようと努力する。その姿勢に感銘を受けました。
「自分もマネしよう」と思い、その話を聞いた後の飲み会では、さっそくはし袋の裏にメモを取ったものです。
が、酔っていたので、メモをとった、そのはし袋をなくしてしまった、というなんとも閉まらない形になってしまいました。
「とても自分は、小嶺先生のようにはなれない」
そう思い、それ以降は続きませんでした。
指導者として大事にされていたこと
小嶺先生は、数多くの結果を残しただけでなく、多くの日本代表選手を輩出しました。
そんな中でも、小嶺先生は「人間教育」という部分をとても大事にされていたそうです。
「今は自分の言っていることが理解できなくてもいい。ただ、将来高校生くらいの子供を持った時、自分の言っていたことを理解してもらえれば。」
目先のことだけでなく、常に先のことを見据えて指導されていた先生だったのだろうと思います。
指導者の端くれではありますが、小嶺先生には色々なことを教わった気がします。ご冥福をお祈りします。
☆YouTubeチャンネルもやっています
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