講師冥利に尽きる
2022/6/1
先週受けた、1学期中間テストの結果が返ってきています。
その中で「嬉しい結果」を出している生徒がいます。
国語が苦手な生徒
この生徒は「国語」が苦手な生徒です。
他の教科はだいたい80点以上取れているのですが、国語が60点前後と、国語で足を引っ張っている生徒です。
「国語をなんとかしたい」
ということで、塾に通うようになりました。
国語は、伸ばすのが難しい教科です。
また、この生徒の解答の様子を見ていると、
「聞かれていることに対して、全然違うことを答えている」
というような状況でした。
「これは、なかなか厳しいな…」
と思っていました。
案の定、入塾してしばらくは、国語は60点台をウロウロ。よくても70点くらい。
なかなか思うように結果は出ませんでした。
生徒の武器
そんな生徒でしたが、この生徒には非常に「いい面」がありました。
それは「素直にアドバイスを聞く」という点です。
こちらで言ったアドバイスをしっかり聞いて、黙々と練習していました。
少し「多いかな」と思うような宿題に対しても、きちんとこなしていました。
なので、この生徒に対しては、あえて一旦「遠回り」となるような指導をしていました。
小手先でどうにかしようとするのではなく、「一からやり直す」という覚悟を持ってやってもらいました。
嬉しい誤算
そんなことを続けて、新年度になりました。
今年度最初のテスト。
テスト結果を聞くと、国語は「88点」でした。
最初に点数を聞いた時、思わず「うそ~?」と言ってしまいました。
そのくらい「意外」でした。
結果がよかったのは嬉しかったですが、国語の場合は問題の難易度によって、結果が大きく変わります。
簡単なテストだったため、たまたまいい点が取れただけかもしれません(実際に平均点は高めでした)。
なので
「今回たまたまよかっただけかもしれないから、油断せずに、今まで通りに地道に練習を続けよう」
という話をしました。
素直な生徒なので、
「わかりました」
と油断することなく、今までと同じように基礎練習を続けました。
そして今回のテスト。
国語は「92点」でした。
「点数上がっとるやないか!」
と心の中でツッコミを入れつつ、今回口に出たのは
「どうしちゃったの?」
という言葉でした。
今回も意外でした。点数が下がると思っていたのに。「嬉しい誤算」とはこういうことなんだろうな、と思いました。
浮かれることなく、淡々と
ただ、今回のテストも、問題集からそのまま出題されていた問題が多かったようです。
なので、まだまだ本当の意味で「実力がついた」とは言えないと思います。
また、国語の場合、苦手な生徒にとっては点数が不安定なため、油断できません。
「3回連続して点数がよかったら本物」
「模試の偏差値は低いから、まだまだ実力がついたとはいえないよ」
そういって、生徒には指導しています。
素直な生徒なので、このアドバイスもしっかりと聞いて、今まで通りに淡々と基礎練習を続けてくれると思います。
それでも、今まで苦戦していた教科で結果が出るようになってきて嬉しそうにしていました。
そんな様子を見ていて、口では厳しいことを言っていますが、心の中では「よかったな~」と思っています。
アドバイス通りに地道な練習を積み重ねた生徒が、結果を出す。
こんなに嬉しいことはありません。
☆YouTubeチャンネルもやっています
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ぜひご覧ください。