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英会話教室に通う場合の注意点

2022/11/29

小学校でも英語のテストが行われるようになりました。

中学校の英語も、以前と比べると格段に難しくなってきました。

こうした「英語を取り巻く環境の厳しさ」に対応するため、小さい頃からお子様を「英会話教室」に通わせているご家庭は多いです。

そのため

「小さい頃から英会話教室に通っている生徒」

を指導する機会が増えてきましたが、

「う~ん…」

と思うことがあるので、その点について述べようと思います。

思ったほど…

「小さい頃から英会話教室に通っていたのですが、テストの結果がイマイチで…」

ということで、塾にお見えになる方がいます。

こういう生徒の場合、中1の最初の頃はテストの点数も悪くなかったのですが、先に進むに連れ、成績が下がっているケースが多いです。

そこでどこに問題があるのか、確認してみます。

まず多いのが

「単語が書けない」

ということです。

「英会話」には慣れているので、音を聞き取ることはできています。

ですが、「書く」段階になると、「スペルが間違っている」単語を書いてしまいます。

例えば「ポピュラー」という単語です。

スペルは

「popular」が正しいですが、

「populer」と、書いてしまいます。

語尾が「ラー」だと、「er」をつける、という感じで覚えてしまっています。

単語を「音」では認識しているのですが、「書いて」表現することができない。

こうした生徒が多いです。

次に「文法」がわかっていない子もいます。

小さい頃からやっているので、

「この英文の和訳は、こうなる」

ということは何となくわかっています。

ですが、少し掘り下げて

「では、なんでそのような和訳になるのか?」

という理由を尋ねると、理由が答えられない。

こういった

「文法が身についていないため、『なんとなく』で答えてしまっている」

という生徒も多いです。

英検を信頼しすぎるのは危険

英会話教室の場合、「英検取得」を目標にする教室が多いです。

ですが、

「英検を持っているから、英語のテストで点数が取れる」

というわけではありません。

英検の場合、3級くらいまでは「何となく」の理解で答えられます。

また、英会話教室に通っているお子様は「リスニング」が得意な子が多いです。

「リスニングで点数を稼ぎ、筆記はほどほど」という感じで合格するケースもあります。

そのため、ここでも「書く」という部分での実力がついているかが疑問です。

なので、「英検を持っているから大丈夫」という風に安心するのは、ちょっと危険です。

「目的を明確」にして通わせるべき

このように

「小さい頃から英会話教室に通っていれば、英語のテストで点数が取れる」

というわけでは、必ずしもないので、注意が必要です。

「英会話教室」に通うのがダメ

と言っている訳ではありません。

小さな子どもがいる、私の知り合いと「英会話教室」についての話になった時に、

「英会話教室に通っても、必ずしも英語で点数が取れるわけじゃないよ」

という私のアドバイスに対し、

「別にテストで点数を取らせるのが目的ではない。」
「むしろ英語を話す人達と『会話』ができるようになってくれればいい」

ということで、英会話教室を検討していました。

「なるほどな」と思いました。

ちなみにこの知り合いは、

「仕事で英語を使って、海外の人間とやりとりをしている」

人間です。

このように

「しっかりとした目的があって、英会話教室を利用する」

というのは、いいと思います。

問題だと思うのは、

「何となくで通わせてしまっている」

というご家庭が多い点です。

「英語でコミュニケーションを取れるようになってほしい」

のか

「受験で有利になるために準備させておきたい」

のか。

「目的を明確にして」通わせるようにしていただくのがいいのかな、と思います。

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