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「直し」をやらない

2023/6/6

生徒の宿題をチェックしていて、気になる点があります。

「それは『直し』がきちんとできていない」ということです。

「直し」こそ、最大の成長のチャンス

一口に「勉強する」といっても、その過程を細かく分析すると、様々なことを行っています。

・教科書を読む
・問題を解く
・書き写す
・答え合わせをする

などなど。

こういった一連の動きの中で、

「間違えたところを確認する」

という動作が、「勉強していて一番成長する瞬間」だと言われています。

私の塾仲間の言葉を借りれば、

「勉強とは、『できないこと』を『できるようにする』こと」

です。

問題を解いて間違えたところは、「できないこと」の代表です。

そこを「なぜ間違えたのかを、自分で考え理解する」。

そして、次に問題を解いた時には、解けるような状態にする。

この一連の流れが、勉強が「できる」ようになる瞬間だと思います。

そうした意味を込めて、塾では

「宿題をやったら、自分で答え合わせをする」

ように伝えているのですが、なかなかこちらの意図は伝わりません。

生徒の特徴が見える

生徒の宿題を見ていて一番多いのが、

「ただ、○×をつけているだけ」

というものです。

問題を解いて、答え合わせをする。

こうしたノートを見ると、

「言われたことはやるけれど、それ以上はやらないタイプ」

という分析ができます。

日本人に多いタイプではないでしょうか。

次に多いのは

「問題は解いてあるけれど、答え合わせはできていない」

というものです。

こうしたノートを見ると、

「言われたことをやろうとするが、きちんと最後まで人の話を聞かないタイプ」

という分析ができます。

成長が止まる

いま挙げてきた生徒は、こちらの言うことは素直に聞きますので、ある程度の実力まではつきます。

が、そこから上の成長はかなり厳しくなります。

「なぜ、自分は間違えたのか」

という、自己分析ができないからです。

人から指摘されない限り、自分で考えて行動できない。

こうした人間は、成長は鈍いです。

そんな中で光るのが、

「なぜ間違えたのかを、しっかりと分析できている」

生徒です。

「自分がどこを間違えたのか」
「なぜ間違えてしまったのか」
「どうすればよかったのか」

自分のできなかった部分を分析し、次につなげようとする。

こうした生徒は、着実に成長していきます。

厳しい言い方をすると、いま塾に通っている生徒で、この部分がきちんとできている生徒は、ほんの数名です。

ある程度問題が解ける生徒でも、中1の生徒などは、「直し」の癖がついていない生徒が多いように感じます。

「今まで簡単な問題ばかり解いてきて、あまり難しい問題を解いてこなかったんだろうな」という気がします。

これでは後半伸び悩むので、「自分で直す」癖をつけさせようと思います。

「なぜ?」を意識する

生徒全体に言えることは、

「素直にやる子は多いけど、『なぜ?』を考えてやる子がほとんどいない」

ということです。

言われたことは忠実に実行する。

だけど

「なぜ、自分はいまこの勉強をしているのか?」

という部分に対する考察が足りない。

もう少し、自分の頭で

「なぜ、この勉強をするのか?」
「どうすれば、もっと結果が出るようになるのか?」

という点を、考えるようにしてほしい。

そうした習慣は、勉強だけでなく、大人になって仕事をする時にも、きっと活かすことができる。

そう思っています。

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