小5算数はこれから要注意!
2023/9/26
小5算数の「壁」
小学5年生の算数は、全体的に難しい内容が多いです。
その中でも、これから習う部分については、大事な内容が目白押しです。
ざっと挙げてみますと
「整数(約数、倍数)」
「分数(約分、通分)」
「面積(三角形と四角形)」
「平均」
「単位量あたり」
「割合」
「円」
「速さ」
です。
小5で習うこれらの部分がしっかりと身についていないため、中学の数学や理科も理解できない。
そのような生徒が、かなりいます。
「5年生がこれから習う算数をきちんと習得できないと、中学以降の進路に大きく影響する」
と言っても過言ではありません。
ですから5年生の皆さんは、特に算数を頑張ってほしいと思います。
「繰り返し」練習する
5年生の算数は、内容的に難しくなる上に、新しく学ばなければならないことが多いです。
正直、
「ちょっと5年生に負荷をかけすぎではないかな…」
と思っています。
ですが、そのような構成になってしまっている以上、なんとかするしかありません。
気をつけていただきたいのが
「一度習って、ある程度身についたと思っていても、時間が経つと忘れる」
ということです。
習いたての時は、ある程度理解できていても、その後何も練習をしないままだと、すっかり忘れてしまいます。
そのような子が多いため、5年生の算数の定着度合いが低い。
そう感じています。
これを克服するには、
自分で「繰り返し」練習する
しかありません。
小学校の授業では、教えなければならないことが多すぎます。
1つ1つ定着を確認しながら進めていては、5年生の内容はとても終わりません。
ですから、小学校では最低限の内容を教えるだけで手一杯です。
そこから先、
「どれだけ定着させるか」
は、ご家庭での「自主努力」にかかってきます。
「一度習ったから大丈夫」
と油断することなく、復習を徹底して行ってほしいと思います。
特に重要なところ
5年生の算数はどれも重要ですが、その中でも特に重要なところがいくつかあります。
まず、「算数が苦手」な子は
「整数(約数、倍数)」
を鍛えておいてほしいです。
約数、倍数がわからないと、この後に習う分数計算の「通分、約分」が素早く出来ません。
分数計算は、中学でよく使う計算です。
中学の数学や理科でつまづいている生徒のほとんどが、分数計算がきちんとできません。
ですから、5年生のうちに、この部分をしっかりと身につけておいて下さい。
次に、算数がある程度得意な子は
「割合」
「速さ」
について、しっかり学んで下さい。
この分野は中学数学の、特に応用問題で度々使われます。
小5で習う「割合」「速さ」の内容がきちんと身についていないために、中学の応用問題が理解できない。
そのような生徒が多いです。
また、この部分が理解できているかどうかが、中学数学の、ある程度実力がある生徒の中で、
「一番差がつく部分」
であると思っています。
ですから、小5のうちに、きちんと身につけておいてほしいです。
「割合」「速さ」に関しては、小学校で習う、基本的な内容だけでは不十分です。
少し難易度の高い問題についても、練習しておいてほしいです。
個人的に「推す」単元
さらに、
「算数をより深く理解したい」
という子には、
「単位量あたり」
について、しっかりと理解しておいてほしいと思います。
この部分は、小学校では比較的「さらっと」流してしまいますし、問題数もそれほど多くありません。
ですが、この「単位量あたり」という考え方をきちんと身につけておくと、中学での数学や理科を、かなり本質的に理解することができると思います。
特に「理科」に関しては、公式の多くがこの「単位量あたり」という考え方を基にしています。
私の経験談になるのですが、この「単位量あたり」という考え方が、小学校で最初に習った時には、よくわかりませんでした。
ですが、
「なぜ、このような計算をする必要があるのか?」
「この計算をして出てくる数値には、どのような意味があるのか?」
ということを、自分なりにあれこれと考えていく中で、「単位量あたり」という考え方を理解することができました。
この部分が理解できたおかげで、中学の理科で公式を見ても、
「結局この公式は、『単位量あたり』についてのことを言っているんだな」
という理解をすることができました。
ここまで理解しておくと、仮に公式を忘れてしまっても、
「単位量の考え方だから…」
といって、その場で考えて計算をすることができます。
ですので、「単位量あたり」については、きちんと身につけておくことをオススメします。
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