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指導者の役割とは

2023/10/6

日々生徒を指導していると

「『教える』ということは難しい」

と、つくづく思います。

と同時に

「『指導者の役割』とは、一体何なのだろう」

とも思います。

教育とは

「教育とは、流れる水に文字を書くような、はかない仕事なのです」

教育家、森信三先生の言葉です。

生徒を指導していると、本当にそれを感じます。

こちらがどれだけ「よかれ」と思って、一生懸命言葉を尽くしても、「暖簾に腕押し」という感じで、まったくその生徒には響かない。

このようなことが、毎日のように続きます。

「自分のやっていることって、意味あるのかな…」

そのように思うことは、しょっちゅうです。

ですが、先程の森先生の言葉には、続きがあります。

「しかし、それをあたかも岩壁にのみで刻みつけるほどの真剣さで取り組まなければならないのです」

生徒には響かなくても、それをどれだけ真剣にやり続けることができるか。

ここに、指導者としての「本気度」が問われるのだと思います。

生徒を伸ばすのは

塾に来る方のほとんどは、

「塾に来て『教われば』、成長することができる」

と考えています。

確かに我々は、それで月謝をいただいている立場ではあります。

ですが、生徒を指導していると、

「生徒が成長するのは、自分たちの手柄ではないな」

ということを思います。

生徒を成長させるのは、

「生徒自身の力」

であり、我々にできることといえば、その生徒の成長につながるための「きっかけ」を与えるだけに過ぎないのだろう。

そう考えています。

どれだけこちらが教えても、受け取る側の生徒に、受け取るだけの姿勢が整っていなければ、それは流れて行ってしまいます。

そう考えると、

「いかに生徒の、『聞く姿勢』を整えてあげるか」

ということが大事なのかな、と思います。

昔は「威圧」することによって、無理やり教え込むことが成立していました。

確かに、ある部分では、そうした指導も必要な面があります。

ですが、「威圧」による指導は、いつか限界が訪れます。

本人の

「もっと知りたい」
「あれがやりたい」

という、内面から湧き出る「意欲」。

それに敵うものはありません。

生徒たちの「意欲」をいかに湧き立たせることができるか。

ここが指導者としての「腕の見せどころ」なのかな、と思います。

よき「きっかけ」でありたい

たまに

「先生のおかげで合格できました」
「先生のおかげで成績が上がりました」

と、感謝の言葉を言っていただくことがあります。

その言葉自体は非常にありがたいものであるし、またその言葉が仕事に対する励みにもなります。

ただ、その一方で、非常にこそばゆく感じてしまうことも事実です。

「自分がどうこうした、というよりも、『生徒が勝手に成長していった』」

それが真実であるからです。

もし、自分が何か役に立ったことがあるのだとしたら、その成長の「きっかけ」を与えたにすぎないのだろう。

そう思っています。

生徒が「自ら成長したい」と考え、自ら努力する。

これ以上に、生徒が成長するために有効なことはありません。

そのような生徒を一人でも増やせるように、よき「きっかけ」を与えられるように、自分自身を研鑽していきたい。

そう思っています。

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