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漢字学習の重要性

2023/10/20

小学生の体験授業

定期的に「体験授業」の申込をいただいています。

大変ありがたいことです。

今は「小学生」の申込が多いのですが、体験授業をしていて感じるのは

「漢字が書けない子が多いな…」

ということです。

「英語」には熱心だが…

「漢字が書けない」という子は、たいてい「国語」も苦手です。

「国語が苦手」という小学生はいましたが、最近はその割合が増えてきている気がしています。

「国語が苦手」という子の中には

「英語は得意なんですが…」

という子もいます。

「英語」を得意とする一方で、「国語」は苦手。

こうした小学生もまた、増えてきている気がします。

現在の学習指導要領になってから、「英語」に対する注目が一段と増しました。

世間の風潮も、

「早いうちから英語を学ばなければならない」

という傾向にあります。

我々塾屋も

「早めに準備を!」

ということで、その風潮に乗っかっている部分が、正直あると思います。

ただ、「英語」にばかり気を取られるあまりに、

「漢字学習」

というものに対する意識がおざなりになってしまっているのではないか。

そんな気がしています。

「漢字」ができないと

「漢字」が書けない、読めない、ということは

「日本語がわからない」

ということにつながります。

会話レベルの日本語であれば、漢字を知らなくても支障はありません。

ですが、

「文章を読んで、理解していく」

という部分では、確実に置いていかれます。

「英語は得意だけど、国語が苦手」

というのは、実は英語と国語の「文章の難易度」が違うことによって生じます。

高校入試までの英語は、どちらかといえば「平易な文」であることが多いです。

日本語に直してみれば、それほど難しい内容が表現されているわけではない。

なので、ある程度「単語」「文法」が覚えられていて、「日本語」に変換することができれば答えられる。

そうした内容が多いです。

一方、高校入試で問われる国語の文章は、かなり抽象度が高いです。

「難しい語彙、言い回しを理解できるか」
「書いてある抽象的な文が、何を意味しているのかを理解する」

という、深い部分までの理解力が問われます。

英語と比べると、「文章の難易度が高い」と言えます。

そのため、

「英語は得意だけど、国語が苦手」

という状態が生まれるのだと思います。

これが高校になると、変わってきます。

英文内容の「抽象度」が上がるため、仮に日本語に訳すことができても、

「訳した文の日本語の意味がわからないので、英語で言いたいこともわからない」

という状態になっていきます。

なので、

「小学生の段階で『英語が得意』と言っていても、国語を苦手にすると、後になって伸び悩む」

という風に思っています。

漢字練習をすると

また、そもそも論ですが、

「漢字が覚えられない生徒は、英語の定着も悪い」

という風に感じています。

以前、漢字が苦手な生徒がいました。

「漢字は複雑だけど、アルファベットはシンプルだから、英語の方が覚えやすいかもしれない」

そう思って、英単語を覚える練習をしてみました。

ですが、結果はボロボロでした。

確かに英単語の方が、「形」はシンプルかもしれません。

ですが、日常生活で接していない「音」とつながっているので、どれだけシンプルな形をしていても、その「形」から「その単語が表すもの」がイメージすることができないようで、ほとんど覚えることができませんでした。

こうした経験をして以来、

「英語」を覚える前に、まずは「日本語」。特に「漢字」を覚える。

ことが重要ではないか。

そう思うようになりました。

実際に、漢字が得意な生徒は、英語を覚えるのも速い。

そう感じています。

まずは「漢字」

「早めに英語を練習しておけば、後になって困らないのではないか」

と考える保護者の方は多いです。

確かにその側面はあります。

ですが、その一方で「漢字」を軽視しすぎると、国語力が落ちていく。

そのように思います。

今はちょっと、「漢字軽視」の傾向が強いように感じています。

「漢字」もやって「英語」もやって、今の小学生は大変です。

両方こなせる子であれば問題ないですが、そうした子は少ないです。

なので、あせらずに、まずは小学校で習っている「漢字」を、1つ1つしっかりと覚えていってほしい。

そう思います。

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