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走った距離は裏切らない

2023/10/23

1年越しのリベンジ

今日は自分の趣味のお話になります。

昨日は、こちらの大会に参加しました。

「諏訪湖マラソン」です。

昨年も参加したのですが、夏の間のトレーニング不足により、後半失速。

思うようなタイムが出せませんでした。

なので、前回の反省を活かし、今年はしっかりと夏の間も走り込み、順調に準備を進めていました。

大会が近づくに連れ、気温が涼しくなり、走りやすくなってきました。

それにあわせてタイムの方も、本番が近づくに連れて、うまい具合に上がっていきました。

「これだったら、うまくいけば自己ベストも狙えるかも…」

という感じで、順調に準備を進めることができていました。

好事魔多し

そして大会1週間前。

「少し長めの距離を走っておこう」

ということで、最後の調整として、少し長い距離を走りました。

これが失敗でした…。

走り自体は問題なかったのですが、途中実家に立ち寄った際に、ちょっと長い休憩を取ってしまいました。

そこで体が冷えてしまったようで、その後に体調を崩してしまいました。

走った翌日、高熱を出してしまい、数年ぶりに病院に行く羽目になりました。

幸い?コロナもインフルも「陰性」でしたが、すっかり体調を崩してしまいました。

熱自体は1日で下がったのですが、その後もなかなか本調子に戻らず。

1日1日と本番が近づくのに、体調はなかなか回復してくれません。

結局、体調が回復しないまま、本番当日を迎えてしまいました。

最初は順調だったが…

正直、出走するかどうか、かなり悩みました。

ですが、安曇野ハーフマラソン以降、この大会を目標に頑張ってきました。

「やれるだけやってみて、ダメだったらリタイアしよう」

そう思い、出走を決めました。

先週体調を崩してから、まったく走れていなかったので、どこまで行けるか不安でした。

なので、

「前半は様子を見ながら、のんびりといこう」

と決めてレースに臨みました。

そして、スタート。

走り出すと、思ったよりも体は動きます。体の重さもない。

タイムも、イメージよりも速いペースで進められています。

「これだったら、普段通りいけるかも」

そう思って、徐々にいつものペースに戻し、走って行きました。

突然の異変

異変が起こったのは、7km過ぎです。

数年前に一度訪れたことのある美術館を目にします。

「そういえば、あの美術館、諏訪湖沿いにあったな~」

なんてことを思いながら進んでいたら、突然息苦しくなってきました。

「なんだ、これ?」

今までこのような息苦しさを感じたことがなかったので、焦ります。

と同時に、

「ああ、やっぱり本調子じゃなかったんだな…」

と思い、瞬時にペースを落とすようにしました。

まだコースの1/3が終わったばかり。

まだ息苦しさはあるものの、足の方はそれほど疲れを感じていない。

「一旦ペースを落として、走りながら様子を見ていけば、後で回復するかも」

そう思いながら、ペースを落としつつ走り続けました。

段々と…

ですが、やはり1週間のブランクは大きかった。

体調が落ち着いていくどころか、進むに連れて、どんどんと体が重くなっていきます。

普段ですと、15kmを過ぎたあたりからキツくなってくるのですが、この日は10kmあたりですでにいっぱいいっぱいです。

「まだ半分もあるのかよ…」

そう思いながら、走っていました。

このあたりでは、もはやタイムどうこうは関係なく

「完走できるかどうか」

が最大の目標になっていました。

最初速いペースで突っ込んだので、後ろから来るランナーにどんどんと抜かれていきます。

「悔しいな…」と思っても、体が動かないので、どうしようもありません。

「とにかく制限時間(3時間)内に、ゴールにたどり着ければいいや」

そう思って、必死に先に進めました。

「あと○km」

を考えると、残りの距離の長さに心が折れそうだったので、

「まずは次の1km」

という感じで、12km,13km…と進めていきました。

残り3km

そんな感じで、だましだまし走り続け、何とか18kmのところまでたどり着きました。

残り3km。給水を取って、走るのを再開しようと思ったのですが、体がいうことを聞きません。

「無理する必要はないから、歩きながら、少し休もう」

必死に歩きながら、どんどんと抜かれていく他のランナーの背中を見ていたら、

「走った距離は、裏切らない」

と書かれたTシャツの文字が目に入ってきました。

「そうだよな。走った距離は裏切らないんだよな。」
「だったら自分が今まで走ってきた距離は、裏切らないんだろうな」

そんなことを思うと、ちょっと勇気をもらえた感じがして、また走り出すことができました。

相も変わらぬ遅いペースです。

普段では痛くなったことがないような部分まで足が痛くなってきて、もう体もボロボロになっていました。

ただ、

「積み重ねてきた努力は、裏切らない」

その思いだけで、最後の3kmを走りきりました。

タイムは平凡ながら…

記録は2時間14分22秒。

当初目指していた目標と比べると、20分以上も遅い結果となりました。

この大会に向けて、この夏の暑い中、地道に練習を積み重ねてきたので、結果には正直満足していません。

ですが、厳しい状況の中でも、

「最後まで諦めずに走りきった」

という部分については、よくがんばったかな、と思います。

走っている最中、特に7kmで異変があった後の残り14kmは本当にキツかった。

思うように走れないし、どんどん抜かれていくし、途中からは足も痛くなってくるし。

「なんだこれは。新手の罰ゲームか」
「何が悲しくて、休みの日にこんな苦しい思いをしているのだろう…」

そんなことばかりを思いながら走っていました。

ただ、その一方で、

「せっかく今までがんばってきたのだから、最後までやり遂げよう」

その思いが強く、こちらの気持ちが勝ったために、完走できたように思います。

がんばって準備したことが、記録として結果を残すことにはつながりませんでした。

ですが、厳しい状況に追い込まれた時に、

「積み重ねてきた日々の努力」

が、挫けそうになる自分の心を支えてくれました。

日々の努力は、本当に苦しい時の「心の支え」となる。

そのことを改めて思った1日でした。

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