「頭ごなしに」言うのではなく
2023/11/7
生徒を指導していると「言葉」というものの重要性を痛感します。
相手は子供です。
なので、子供でもわかるような言葉、表現で話をしなくてはなりません。
ついつい大人に対して話すような言葉を使ってしまいがちになります。
が、それだと「独りよがり」の言葉になってしまいます。
我々の仕事は「気づかせ屋」だと思っています。
いかに生徒自身が「気づく」か。
そのきっかけをどれだけ作ってあげることができるか。
それが塾講師の一番の役割ではないか。
そう思います。
聞くことも大事
一方で、相手に言葉を伝えることは大事ですが、
「相手の話を聞く」
ということも大事なのかな、と思います。
たまに、自分の話ばかりをしている人がいます。
こちらの意見を全く聞かずに、自分の話ばかりをしている。
確かに言っている内容は、正しいのかもしれません。
ですが、それが続くと、
「この人には、何を言っても無駄だな…」
と思うようになり、心に蓋をする。
そうした経験は、誰しもあるのではないでしょうか。
これは、子どもたちに対しても同じです。
こちらから一方的に話すだけでは、話を「聞く耳」を持たない。
なので、「生徒の話を聞く」という姿勢も重要なのだと思います。
頭ごなしに言わない
私が小さい頃に、
「嫌だな…」
と思っていたことの1つが、
「大人の言うことだから、聞きなさい」
というものです。
我々の頃は、まだまだ「長幼の序」というものが成立している時代でした。
それはいい面もあると思うのですが、一方で、何でもかんでも頭ごなしに怒られるというのは「ちょっと違うな…」と思っていました。
子供時代、頭ごなしに怒られるのが本当に嫌でした。
「いくら子供だって、ある程度説明すれば、きちんと納得するよ」
そう思っていました。
今、自分が親と同じくらいの年代になり、子どもたちに対して、
「親の言うことを聞きなさい」
と言っていた、親の気持ちは、わかるようになってきました。
ですが、その一方で、
「何でもかんでも頭ごなしに言うのは、よくないよな」
という感情も、まだ心のどこかにひっかかっています。
やはり、相手が納得する形で話をしなければ、伝わるものも伝わらないのではないか。
正直、
「あれこれ説明するのは、めんどくさいな」
と思います。
ついつい頭ごなしに言ってしまうこともあります。
ですが、できるだけ、
「伝わるように」
話をするように意識しています。
ただ相手に言葉をぶつけるだけでは、意味がありません。
いかに相手に言葉を伝えて、態度変容を促すことができるか。
塾講師にとっては、そこが一番重要なのだと思います。
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