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chihaya castle

「楠木正成」って誰?

2023/11/10

いきなり予定外

全国城巡り2日目。

※1日目の様子はこちら

和歌山を後にして、2日目に向かったのは、大阪。

「大阪府唯一の村」である「千早赤阪村」を目指します。

今回の目的地は「山城」。最寄駅からバスで30分ほどの山の中に行く必要がありました。

先日買ったお土産で、キャリーバッグの中身はパンパン。

これを持って「山城」を登ることはできない。

なので、駅に着いてからコインロッカーに大きな荷物を置いて、身を軽くしてから山城を攻める予定でした。

和歌山駅から電車で1時間半ほど揺られて、最寄駅の「河内長野駅」に到着。

ここまでは順調でしたが、ここで、思わぬ落とし穴にはまります。

キャリーバッグをコインロッカーに預けようと思ったのですが、駅前にロッカーが見当たらない…。

あせって「観光案内所」でコインロッカーの場所を聞いたのですが、土地勘のない自分には、イマイチ正確な場所がわからない。

そうこうしているうちに、バスの発車時間が迫ってきます。

目的地へ向かうバスは1時間に1本。

ここでバスを逃すと、1時間待たなくてはならない。

「とりあえず山に行けば、何か店があるだろう。そこで荷物を預かってもらおう。」
「もし見つからなければ、最悪、荷物を抱えて行こう」

そう決断し、バスに乗り込みました。

軽装の登山客で賑わうバスの中に、一人どでかいキャリーバッグを持ってバスに乗る自分…。

明らかに周囲からは浮いていましたが、「何か問題でも?」という顔をして、目的地まで向かいました。

ただ、バスがドンドンと山の中を進み、「山奥」に連れていかれる状況になると、

「おいおい、こんなに山奥まで連れてこられるのか…」

と、不安になり始めました。

目的地に到着、も…

30分後、目的地に到着。

今回のお城は

chihaya castle

「千早城」でした。

歴史好きの方であればご存知かと思いますが、楠木正成が鎌倉幕府の大軍を手玉にとったことで知られる名城です。

とりあえずバスは降りたものの、予想以上にバス停の周りには何もありません。

「仕方ない。荷物はでかいが、抱えて登るか…」

と思って登山口に向かったのですが…。

予想以上の激斜面!!

こんな激斜面を、でかい荷物を抱えて登るおバカは、さすがにいません。

「弱ったな…」と思って、とにかくバス停近くをウロウロしながら、誰かいないか探します。

すると、登山口の近くに駐車場があり、そこに管理人のおじさんがいました。

「ダメ元で頼んでみるか…」

と思ってお願いしてみると、

「いいですよ~」

とあっさりOK。

それどころか、千早城について色々説明していただき、「100名城スタンプ」の場所まで丁寧に教えてもらえました。

「死中に活あり」とはまさにこのこと。

「人のありがたみ」を感じながら、先程の「550段」の激斜面を登りました。

登りきった先には、城跡と「千早神社」がありました。

「かつてこの地で、激戦が繰り広げられていたんだな」

と、しばし歴史の妄想にふけります。

千早神社を後にし、教えてもらった道を下って行って、100名城スタンプの設置場所である「山の豆腐」屋さんに到着。

無事に100名城スタンプをゲットすることができました。

地元の方との交流

無事に目的を達成し、荷物を預かっていただいたおじさんに、謝意を述べます。

荷物を受け取りつつ、帰りのバスが来るまで時間があったので、色々とお話しさせてもらいました。

「どちらからお越しですか?」
「長野県です」
「いや~、それは遠いところからわざわざ。大変でしたね」

なんて話をしながら、自分が今回、千早城を訪れた理由を話しました。

「実は『金剛バスがなくなる』というニュースを聞いたもので、あわてて来たんですよ」

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「金剛バス」というバス会社が、今年の12月でなくなります。

以前ネットで千早城を調べていた時に、

「金剛バスを使って、登山口付近まで行く」

という情報を得ていたのですが、その後、全国ニュースで、「路線バスの廃止」のニュースが流れます。

「へ~、どこのバス会社だろう?」

なんて思ってよく見ると、なんだか聞いたことがある会社。

「金剛バスが廃止になります。」
「マジ?このバス会社なくなったら、千早城行けなくなるじゃん!!」

そう思い、あわてて千早城に行くことを決めました。

で、あわてて千早城行きを決めたのですが、その後落ち着いて調べてみたら、「南海バス」でも登山口に行くことができることを知ります。

本数も「南海バス」の方が多かったので、結局こちらを使いました。

そのような話をしていたら、金剛バスがやってきたので、パチリ。

このバスやバス停が見られるのも、残りあとわずかです。

そんな話をしつつ、

「千早城には、100名城以外にも、『信長の野望』のアプリが目的で来る若い人が多い」こと
「近くの『金剛山』が人気で、特に雪が降ると、登山客が一気に増える」こと

など、色々と教えてもらいました。

地元の方でないとわからない、こうした話を聞くことができるのが、旅の醍醐味です。

駐車場のおじさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました!

生徒に聞いても…

安曇野に帰ってきて、生徒たちに千早城の話をするのですが、歴史好き以外の生徒は、ほとんど「?」です。

まあ、楠木正成は中学の歴史では教わらないので、仕方がないといえば仕方がないのですが…。

それでも、戦前では「忠臣の鑑」として称えられた武将について、もう少し知っておいても損はないのではないか。

そんなことを思いつつ、

「じゃあ受験に寄せて話をするか」

と、鎌倉時代と室町時代の間の、後醍醐天皇の統治した時期についての話をしながら、生徒たちに少しでも興味を持ってもらうように話しました。

大きくなった時に、ちょっとでも思い出して、興味を持ってもらえたらいいなぁ…、と思います。

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