歴史を学ぶ「意義」
2023/11/13
最終日も「予定外」から…
全国城巡り3日日。
城巡りもあっという間に3日目、最終日。
この日の目的地は、奈良県唯一の100名城、「高取城」です。
「高取城」も「山城」。
大きな荷物は、置いていかなければ攻略はできません。
前日、「コインロッカーを見つけられなかった」という失敗をしていました。
なので今回は、あらかじめ駅前のコインロッカーの位置を調べ、万全の状態で最寄駅の「壺阪山」駅に降り立ちました。
ところが…。
あるはずの「コインロッカー」が見つかりません。
ネットで調べた位置を何度も確認するのですが、そこにはコインロッカーの影も形もない…。
どうやら利用する人が少なすぎて、「撤去」されてしまったようです。
「またかよ…」
と思いつつも、前日の経験から、最悪の事態も想定していました。
駅から城に向かう途中に、「夢創館」という、高取城の案内スポットがあることを押さえていました。
ちなみに100名城のスタンプもこちらに設置してあります。
「ここだったら、人がいるだろう」
そう思って、駅から重い荷物をガラガラと引きつつ、坂道を登り、「夢創館」へと向かいました。
予想通り「夢創館」には人がいたので、交渉し、荷物を預かってもらいました。
今回は色々と「想定外」のことが多かったのですが、地元の方々に親切にしていただいたお陰で、何とかなりました。
「人のありがたみ」を感じる旅であったように思います。
いざ、高取城へ!
「ここから本丸まで1時間半、往復で3時間くらいかかりますよ」
と、係の人が案内してくれました。
「まあ自分は鍛えているから、もう少し早く行けるだろう」
と思って、登山を始めたのですが…。
やっぱり、めちゃくちゃ距離が長い!
山のふもとで、こちらの城跡を確認しました。
この時点では、
「やっぱり、そんなに時間かからないんじゃないかな」
と思っていました。
ですが、ここから先が長かった。
登れども、登れども、ひたすら同じような山道が続きます。
「いったい、いつまで登らされるのだろう…」
1時間ほど歩き続け、さすがにへばり始めた頃に、ようやくめぼしい遺跡を見つけます。
「猿石」。ここまで来たら、本丸まではあと少し。
途中、景色のよい「国見櫓」に立ち寄ります。絶景。
そして、ようやく本丸にたどり着きました。ここまで、1時間半。
帰りも歩いて帰ったら、結局3時間かかりました。やはり係の人の言ったことは正しかった…。
予想以上にたくさん歩きました。「日本三大山城」の名にふさわしい、広大なお城でした。
この旅最後のスタンプも無事にゲット。
これが「44城目」のスタンプ。まだ半分にもいかず。先は長い…。
「教科書に出ていたやつ」
高取城を攻略し、あとは帰るだけだったのですが、ちょっと時間があったので、少し移動し、最後にこちらの遺跡を見てきました。
「高松塚古墳」です。「壁画」でお馴染みの古墳です。
「教科書にのってたやつじゃん!」
と、テンション高く見学してきました。
写真で見たことはあったのですが、実際に生で見ると、また感激もひとしお。
昔の人達が描いた壁画が、時空を超えて今に伝わる。
日本の歴史の「長さ」を、ひしひしと感じることができました。
歴史を学ぶ「意義」
生徒の中でも、「歴史」を苦手にする子は多く、
「どうすれば興味を持ってもらえるのかな」
と、色々と悩みます。
私自身は歴史が好きで、こうして学生時代に学んだものを、実際に目の当たりにすると、とても嬉しい気持ちになります。
こうした「感動」を、生徒たちにも味わってほしい。
そのように思っています。
正直、学生のうちは、こうした感覚はまだわからないと思います。
ですが、生徒たちが大人になった時に、
「そういえば昔、学校でこんな写真見たな」
「歴史の授業で勉強したな」
という風に思い出す。
そうした経験が、その人の気持ちを豊かにするのではないか。
ここに歴史を学ぶ「意義」があるように思っています。
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