伸び悩んだら「これ」をやる
2023/11/24
結果がプレッシャーに
4回目の総合テストが終わり、12月には三者面談が始まります。
これからの時期は、テストや模試の結果が、今まで以上に重くのしかかってくることになります。
いい結果が出れば安心しますが、悪い結果になれば、プレッシャーとなります。
そして、ほとんどの生徒が、思い通りの結果が出ずに悩みます。
そうした「苦しみ」を乗り越えて、合格していく訳ですが、この時に気をつけたいのが、
「伸び悩んでいる場合の対処」
です。
多くの人がやりがちな「過ち」
例えば「偏差値60」が目標なのに、「偏差値50台」でウロウロして、なかなか目標にいかない。
こうした生徒は、多いのではないでしょうか。
そして、こうした生徒の多くが陥りがちなのが、
「応用問題に重点的に取り組む」
ということです。
数学を例にすると、
「応用問題である図形の証明で、点数が取れていない」
↓
「証明の配点は大きいから、証明ができなければ点数が上がらない」
↓
「証明の練習をやる」
このような思考の流れになります。
一見すると、特に問題はないように思われます。
ですが、
「偏差値50台で不安定」
という生徒の場合、
「基礎がまだ固まっていない」
ということの方が多いです。
「基礎が固まっていないため、応用問題が解けない」
また、よく調べてみると、
「実は基礎的な問題でポロポロと取りこぼしているため、点数が安定しない」
こちらの原因の方が大きいです。
ですので、やるべきなのは
「基礎固め」
ということになります。
「一発逆転」を狙ったが…
以前いた生徒の話です。
この生徒も、「数学」で伸び悩んでいました。
数学が足を引っ張ってしまい、なかなか点数が安定しない。
自分は「基礎が固まっていない」と思っていたので、基礎練習をするようにアドバイスしていました。
ですが、その生徒は
「自分にできないのは応用問題である」
という考えを持っていて、なかなかこちらのアドバイスを素直に聞き入れませんでした。
そのまま点数は伸び悩み、2月の最後のテストでは、かなり低い点数を取ってしまいました。
「このままだと落ちるな…」
そう感じましたし、本人も「マズイ」と思ったのでしょう。
そこで初めて、こちらのアドバイスを聞き入れる状態になりました。
そこから後期選抜までの約1ヶ月、ひたすら過去問の「基礎問題」を練習しました。
その結果、入試当日は70点台を取り、無事に志望校(松本三校)へと合格して行きました。
もしあのまま「応用問題」にこだわっていたとしたら…。
結果は別のものになっていたかもしれません。
悩んだら「基礎」
特に「松本三校」を狙っているような、ある程度実力のある生徒の場合、点数が伸び悩むと、
「応用問題を解けるようにする」
ことに目がいきがちです。
ですが、こうした生徒の多くが、実は
「基礎がまだ固まっていない」
ということがほとんどです。
なので、
「伸び悩み、どうしていいかわからない」
となったら、まずは
「基礎に立ち返る」
このことをおすすめします。
国語であれば「漢字」「文法」
数学であれば「計算」「問一問題」
社会であれば「基礎用語」
理科であれば「基礎用語」「公式」
英語であれば「単語」「文法」
これらを、「地道に覚える」ことです。
「応用問題を解けるようにする」
というのは、野球でいえば
「一発逆転のホームラン狙い」
という感じです。
確かに「当たれば」気持ちがいいだろうし、爽快だと思います。
ですが、ほとんどが当たらずに「三振」に終わる。
一方、
「基礎を固める」
というのは、
「バットを短く持って、ヒット狙い」
という感じです。
かなり地味ですが、その代わり「当たる」確率は上がります。
多くの生徒が「ホームラン」を狙いにいき、そして失敗しています。
それよりも、
「確実にヒット」が打てるような練習をする。
伸び悩んだら、このことを意識してほしいと思います。
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