「語彙力」
2024/2/19
直前期、急上昇する生徒
入試直前になると、成績が「急上昇」する生徒が、たまにいます。
その特徴をまとめると、
・男子
・「読書する」
・国語の点数が平均点以上
となります。
直前期に急成長するのは、男子の方が多いと感じています。
これは
「男子の方が優れているから」
というよりも、
「切羽詰まらないと、男子は真面目に勉強をやらないから」
という理由の方が、現状に即しているように思います。
ただ、
「ならば、追い込まれれば男子はみんな成長するのか」
というと、そうでもありません。
そこには
「国語が安定している」
という条件が加わります。
ヒマな時間は「読書」
直前期に伸びた男子の様子を見ていると、みんな休憩時間の暇な時に「読書」をしていました。
「本を読むことを厭わない」
こうした男子は、「伸びる可能性あり」という気がします。
逆に、ある程度実力があった生徒でも、直前期に成績が下がっていく生徒もいます。
そうした生徒も「男子」が多いのですが、その特徴は
「国語が不安定」
という共通点があります。
今思い返してみても、直前期に成績が伸びなかった男子生徒が、休憩時間に読書をしている姿は、見たことがありません。
「読書習慣」
というのが、1つカギになるのかな、と思っています。
「語彙力」
こうした状況を見ていると、
「語彙力」
というものが、受験に及ぼす影響というのは大きいな、と感じています。
受験勉強というのは結局、
「どれだけ自分で問題を解いて、解説を読んだり聞いたりして、理解していくか」
というところで決まります。
その時に、「語彙力がある」生徒だと、一度解説を読んだり、説明を聞けば、その問題の解き方が理解できます。
逆に、「語彙力」がない生徒だと、何度解説を読んでも、説明を聞いても理解できません。
その「理解力の差」が、直前期の「成績の差」となって表れる。
そのように感じています。
語彙力を高めるには、どれだけ
「自分で調べる」
ことができるか、にかかっています。
「語彙力がない」生徒に、語彙力のための問題集を解かせてみるのですが、正直、あまり身についているように感じません。
自分は「語彙力強化」のような問題集を解いたことはなく、「辞書」で調べて理解していった経験しかありません。
ただ、そうした地道な努力の方が、「着実に語彙力が高まった」という実感を得ています。
「知らない言葉が出てきたら、すぐに調べる」
こうしたクセを小さい頃に身につけた生徒は、強い。
そう思っています。
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