「質問する」はいいことか?
2024/11/19
「質問」するのはいいけれど
「わからないことがあったら質問しなさい」
そのように指導している指導者、保護者の方は多いように思います。
確かに、わからないところをそのままにしておくのはよくありません。
自分であれこれ悩むよりも、知っている人に聞けば、すぐに解決することができる。
そうしたこともあります。
ただ、生徒を指導していると
「むやみやたらと『質問』してくる」
生徒がいます。
これはこれで「どうかな?」と思います。
自分で考えることを放棄
というのも、
「自分なりに考えた上でわからない」
から質問しているのであればいいのですが、こういう生徒は
「最初から考えることを放棄」
した状態で質問してきます。
要するに
「考えるのが面倒くさいから」
聞いている様に感じられます。
しかし、こういった姿勢では、どれだけ質問しても、成長しません。
まずは「自分で考える」。
そうした姿勢があって、初めて「質問」の意味もあり、効果も出てきます。
そうした部分を省いて、ただなんとなく「質問」しているだけでは、自分の身にはなりません。
実際に、やたらと質問してくる生徒は
「同じような質問」
を何度も繰り返します。
「自分でわかるようになろう」
「身につけよう」
という姿勢が乏しいのだろうと思います。
なので、「考えていないな」と思われる質問に関しては、できるだけ答えないようにしています。
「いい質問」とは
逆に
「いい質問だな」
と思うのは、やはり
「自分なりに考えた上での質問」
です。
これは、生徒の実力によって異なりますが、ある程度の期間指導していると
「これは、自分なりに考えた上で聞いてきているな」
ということがわかります。
そうした質問については、
「いい質問ですね」
と、池上彰のマネをして、対応をしています。
センスのいい「質問」を
若干厳しい言い方になりますが、やたらと質問する生徒は、
「相手のことが考えられない」
ように思います。
自分が質問することによって、それが「相手の時間を奪う」ことになる。
そうした意識が乏しいように思います。
逆に、内気な生徒は、その点気をつかいすぎてしまって、わからないところが聞けないように思います。
なので、内気な生徒ががんばって質問してきた場合には、
「よく聞いてきたね」
という感じで答えるようにしています。
このあたりのさじ加減が難しいところです。
「質問」1つみても、その生徒の「センス」のようなものが感じられます。
生徒たちには
「いい質問ですね」
と言われるような質問ができるようになってほしいと思います。
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