3年生になった途端…
2016/7/7
3年生のテストが返ってきました。
残念ながら点数が下がってしまいました。
頑張って勉強していた子だけに、残念です。
中3になると、テスト範囲がいきなり広がります。
3年生で習っている内容の勉強をしながら、
1・2年の復習もしなければなりません。
また、ある中学のテストの難易度はかなり高くて、
「中2まで平均点位だった子は、太刀打ちできないだろうな…」
という内容でした。
ある教科では問題数が少なく、配点も高いので、
仮に復習した範囲が出なければ、頑張っても点数には
つながらないような状況です。
ある教科では、入試レベルの難易度の問題が8割を占める
テストの出題がされていました。
「この時期からこの難易度は…」と思いましたが、
先生の方でも自覚されているらしく、
残り2割のところで得点調整をしていました
(漢字が間違っても○にする等の対応)。
前職で勤めていた神奈川では、
中3であっても定期テストは範囲が決まっていました。
なので、3年になってやる気が出てきた子が
頑張ってやると比較的すぐに結果が出ました。
そうすると「さらにやる気になって頑張る」という好循環が
生まれていたのですが…。
2年までは普通のテストだったのに、
3年になったら急に範囲が広がったり難易度が上がったりして、
太刀打ちできなくなる。
正直、通っている子も実力はついているという実感はあります。
塾で勉強できた3年の範囲についてはある程度答えられているからです。
しかし、手が回らない1・2年の単元が出ますし、
子供の成長スピードを上回るテストの難易度の上がり方なので、
なかなか「結果」として表れにくい状況です。
こうなると「頑張っても無駄」と思ってやる気をなくしてしまわないか、
とても心配です。
「甘い」と言われるかもしれませんが、
大人だって、頑張っても「結果」が出なければ辛いものです。
一生懸命働いて、「じゃあ、頑張ったから」と言って給料減らされたら
腹が立ちますよね。
「自分の努力は一体何だったのか」と。
子供も同じです。
また難しい問題を出すのであれば、それに対応できるような
指導を学校でもしていただけていれば問題ないと思います。
ですが、子供の話を聞いたり、授業の進度を聞く限りは
それに対応できるような授業はなされていない気がします。
子供達には「受験生なんだから、大変なのは当たり前」と言って
大きな負荷をかける一方、
授業の進度は遅く、配点が大きい(問題数が少ない)テストや、
入試レベルの問題をこの時期から出題する。
もう少し、子供たちの状況を鑑みた「課題設定」(問題作成)を
していただけると嬉しいな、と思います。
このままだと、「頑張っても無駄」と、「努力」することを
やめてしまう子が続出する気がしてとても心配です。