やったから、できた
2017/6/1
ある生徒の話です。
勉強が苦手な子で、
テストの点数はかなりひどい状況でした。
塾では頑張るのですが、
家ではほとんど勉強していない様子でした。
どうすればよいか色々迷いましたが、
「まずは自信を持たせよう」と思い、
生徒と1つだけ目標を立てました。
「社会で70点以上取る」
社会はテスト範囲を繰り返し練習すれば、
短期間で結果が出やすい科目です。
なので、ひたすらテスト範囲の社会のワークを
解かせました。
また、家だと勉強しないと思っていたので、
テスト前はとにかくテスト対策授業に来るように
指示しました。
最初のうちは、なかなか覚えられなかったので、
「70点は厳しいかな…」
と思っていましたが、
テスト直前には、かなりできるようになってきました。
「いけるかも…」
という手ごたえがありました。
で、結果。
「どうだった?」と聞くと、
「少し足りませんでした…」
との答えでした。
「60点位かな、それでもまぁよく頑張ったわ」
と思いながら、答案を見たら、
78点
でした。
「おいっ、78点じゃねーか!」
「いや…、でも最後の方の問題、
ちゃんと書けていたら80点だったんですよ…」
社会1教科だけですが、前回の倍以上の点数を
取ってきました。
先生にも「勉強したか?」と褒められたそうです。
特別なことは何もやっていません。
ただ、テスト範囲の問題を繰り返し解きました。
何回やったか数えていませんが、
3回以上はやっていると思います。
「やったから、できた」のだと思います。
「自分は頭が悪いから…」という言葉を聞きます。
ですが、それは多くの場合、
「勉強していない」ことの言い訳に過ぎません。
この子にもよく言って聞かせます。
「俺は、君がバカだとは思わない。
だけど、『勉強をやっていない』とは思う。
だから、まずは勉強量を増やしなさい。」
この子は自分自身で、
そのことを証明して見せました。
ちなみに、その他の4教科は…。
でも5科総合では上がったので「まあよし」、です。
「次は理科50点、社会70点を目標にしよう!」
と言って次のテストに向けて勉強しています。
「お前、社会でこれだけできるんだから、
頭の良し悪し関係ないよな?」
というプレッシャーをかけつつ…。
でも社会で自信を深めたみたいで、
心なしか今までよりも集中して勉強に
取り組んでいるような気がします。