伸びる子の条件
2017/6/6
先日、社会の点数が大幅に上がった生徒の
話を書きました。
この子は勉強がかなり苦手でした。
しかし、伸びる子の条件を持っていました。
それは「素直」である、ということです。
「社会で70点を取ろう!」
という目標を立てた際、同時に
「他の教科はいったん後回しにしよう!」
と言いました。
あれこれ欲張るとパンクすると思ったからです。
1教科に絞って勉強するのは結構勇気がいります。
しかしこの子は、「素直」に私の言ったことを守り、
実行しました。
社会に集中し、
ワークを何度も繰り返し、
目標を上回る結果を残してきました。
以前、神奈川の個別指導塾に勤めていた時、
ある優秀な生徒がいました。
中3で英検の準2級を取得し、理解力もある子でした。
しかし中3になって、思ったよりも点数が
伸びませんでした。
いくつか理由はあったと思うのですが、
私はその子が「素直でなかった」からだと思っています。
講師が一生懸命教えても、アドバイス通りに実行しない。
担当した講師が
「素直にいうことを聞いてくれないから、教えにくい」
とぼやいていたことを思い出します。
アドバイスをする人は、自分の経験から
「自分がうまくいった方法を、相手にも伝えたい」
「自分の失敗と同じ失敗を繰り返して欲しくない」
という気持ちから、伝えています。
そうした貴重なアドバイスを素直に聞き入れられない
というのは、もったいないことだと思います。
自己流でやってもうまくいかないことが多いです。
登山する時に、
ガイドがいて山を登るのと、
地図を見て自力で登るのと、
どちらが早く頂上に着けるか、
ということだと思います。
また、素直にいうことを聞かないとどうなるか。
教える側も「この子にはアドバイスしても無駄」と思い、
アドバイスしなくなります。
そうなると、自己流に拍車がかかり、
どんどん上手くいかなくなります。
先程挙げた伸び悩んだ生徒の時も、
担当した講師がだんだんとアドバイスをしなくなり、
淡々と授業を進めるようになってしまいました。
これでは指導の効果も薄れてしまいます。
まずはアドバイス通りに素直に実行する。
それが成績を伸ばすコツです。