好きこそものの…
2017/11/23
テスト前なので、5教科勉強している
姿が目立ちます。
しかし、よくよく生徒の動きを見ていると、
ある傾向がわかります。
それは「好きな教科、得意な教科ばかりやる」
ということです。
英語が得意な生徒は英語の問題集ばかり、
数学が得意な生徒は数学の問題ばかり
解いている姿が見られます。
テストは5教科から出題されるので、
バランスよく学習するのが理想ですが、
放っておくと、自分の得意科目に偏りがちです。
「長所を伸ばす」という意味では
生徒の好きなように任せていいと思うのですが、
「テストの点数」という意味では偏りすぎるのも
問題です。
そして、生徒の「得意」「不得意」は
どれだけ「褒められているか・いないか」と
影響すると思います。
数学が得意な生徒がいるのですが、
他の教科と比べると、
数学だけ抜きん出て実力があります。
「いや~、すごい」
「理解速いわ~」
「高校でも、数学は大丈夫」
と散々ほめたら、
数学の問題ばかり解くようになってしまいました。
好きこそものの上手なれ、です。
かと言って、心にもないことを
褒めても子供には響きません。
子供は大人の上辺だけの言葉を
正確に見抜きます。
「褒めて伸ばす」という言葉があります。
それは間違っていないと思います。
しかし、同じように褒めていても、
言葉が響く人と響かない人がいます。
それは、
「とりあえず子供が喜ぶこと言っていれば、
やる気になるだろう」
と安易に考えている人の
言葉は響かないと思います。
子供の特徴、好き嫌い、得意不得意など
細かい正確を把握し、
日々の様子を見続け、
僅かな変化があった時に
それを見逃さずに褒める。
そうした地道な下地がないと
響く言葉にはなりません。
そういった意味で
「褒めて伸ばす」というのは
むしろ大変なことだと思います。