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日本語を鍛えるのが先

2018/4/16

先日書いたブログ
「早期英語教育について思うこと」
の中で紹介したネット記事の著者、
榎本博明先生の書いた本
「その『英語』が子供をダメにする」
を読みました。
自分が漠然と抱いていた
「早期英語教育」に対する疑問に対する答えが、
科学的な根拠を元にまとめられていました。
一番「そうだよな」と思ったのが、この一文。
「日本語がしゃべれれば、
 国語力があるというわけではない。」

今学校で行われている英語の授業は
「英会話」重視です。
「中学、高校、大学と勉強したにも関わらず、
 英語が話せない」
という批判を元に、
より実践的な「英語」を身につけるために
そのような形になったようです。
更に「小さい時に英語に慣れておけば
ネイティブに近い発音ができるようになる」
ということから、
2020年には小3から前倒して
英語を学ぶことが既に決まっています。
以前勤めていた塾で、
「英語が得意」という生徒が入塾したことがありました。
中2までは確かに点数もよかったのですが、
中3になってから伸び悩み始めました。
その子は小学生のうちに英会話を習っていたため、
中2まではその「貯金」で対応できていました。
しかし中3になり覚える量が増え、
内容が複雑になってくると
対応できなくなっていました。
中学卒業と同時に辞めてしまったので
高校の状況はわからないのですが、
おそらく高校の英語で苦戦したのでは
ないかと思っています。
小学生のうちに英語を習った優位性は
意外に早くなくなります。
中途半端にあれこれやっても
子供達がパニックになるだけだと思います。
猿田塾でも小学生の指導科目に
「英語」を入れているのですが
正直英語を小学生に教えるのはやめようかな、
と迷っています。
中学生を教えていても
「国語力」のなさに直面することが多いです。
更に「国語」がしっかり出来ないため、
「英語」はもっと理解できない、
という場面に出くわします。
なので、小学生のうちは徹底して
「国語」「算数」を鍛えた方が
いいのではないかな、と思っています。
「英語教育ブーム」に乗れずに
儲からないかもしれません。
ですが、お預かりした生徒を
「中身のない」子にしたくはありません。
時代の流れには
乗れないかもしれませんが、
長い目で見て、本当にその子のためになる
教育をしたいな、と思います。

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