覚えざるに衣湿る

道元禅師の言葉に
「霧の中を行けば覚えざるに衣湿る」
という言葉があります。
先が見えないような濃い霧の中を進むと、
知らないうちに衣服が湿っている。
それと同じように、
置かれている環境によって、
知らないうちに影響を受けている
という意味です。
昨日、文化祭が終わりました。
文化祭が終わった開放感と達成感から、
燃え尽きてしまう子がいます。
来週テストがあるので、
日曜ですがテスト対策勉強会
「カンヅメ」を実施しています。
正直「何人かは休むかな」
と思っていました。
しかし、予定していた全員が、
朝から塾に来て勉強しています。

こちらから積極的に働きかけている
わけではありません。
予定表を配って
「日曜も塾開けるから、来たかったらどうぞ」
これだけです。
それでも子供達は、
日曜日にも塾に来て勉強しています。
それは、今までの先輩たちが
「テスト前は日曜でも勉強する」
という姿勢を見せていたから。
その姿を見ていた今の３年生が
自然とその動きを真似するように
行動しているから。
そして、それを見た１・２年生が
同じように行動するようになっているから、
できるのだと思います。
子供達が積み重ねることで
作り上げてきた「環境」を
これからも大事にしていきたい。
そう思います。