怒れない…
2018/11/6
授業中、一本の電話。
ある生徒からだった。
「数学の宿題をやったのですが、
ノート提出で出してしまいました。
別のノートに宿題やっていくので、
どこが宿題だったか教えて下さい。」
このところ
「宿題をやったノートを提出してしまった…」
を繰り返し言っていたので、
「それはダメ!」
と先週叱ったばかりだった。
「なんて素直なんだ!」
と感心し、宿題のページを教える。
授業まで残り1時間。
「もっと早く言えよ…」
とは思ったものの、
ちゃんと提出しよう、という心意気に
大いに感激した。
そして授業。
最初は英語から。
いつもよりも、単語をしっかりと
覚えてきていた。
「さすが。家でもしっかりと頑張ってきたな。」
1時間後、いよいよ数学の時間。
私:「さあ、そしたら、頑張ってやってきた
宿題のノートを見せてもらおうかな」
生徒:「はいっ!」
元気のよい返事の後、ゴソゴソと
バックの中をあさりだす。
さて、どうやって褒めようか。
しばし考える。
だが…、あれ…、
やけに探すの長くない?
まさか…
私:「忘れた?」
生徒:「スイマセン…」
宿題をやったノートを、
数学のテキストに挟んで、
数学の道具一式まるまる
家に忘れてきた、とのこと。
怒るに怒れず、笑ってしまった。
塾講師やっていると、色んなことがあります。