神は細部に宿る
2018/12/13
毎回授業の終わりに、
生徒には「授業の振り返り」を
書いてもらっています。
書いてある内容は人それぞれですが、
大きく2つの傾向にわかれます。
1つは「毎回考えて書いている」子。
書く内容を毎回変えて、
その日を振り返りつつ書いています。
最近の入試傾向は
「自身の考えを書く」という、
表現力を強く問われる傾向にあります。
そしてこれは、社会に出てもそのまま
必要とされる能力だと思います。
いかに自分の考えを相手に伝えるか。
それがこれからの社会を生き抜く上で
大事な力になると思っています。
こうした子は、自然と「自分で考えるクセ」
がついているように思います。
また、積極的に知っている漢字を使おう
という傾向があります。
日頃から「表現力」を磨く練習を、
自然とできているということが
言えるのではないかと思います。
もう1つは「同じ内容を繰り返し書いている」子。
毎回同じようなことを
機械のように繰り返し書いています。
「振り返り」は授業の終わりに書いて
もらっているのですが、
この傾向の子達は、
毎回同じようなことをさっさと書いて
帰っているように思います。
「早く帰りたい…」という感情が
行動に表れているのだと思います。
別に「振り返り」をしっかり
書こうが書くまいが、
そこで目に見える評価がなされる
わけではありません。
しかし、こうした
「小さな」ところでも手を抜かない子と、
「大した事ではない」と手を抜く子。
どちらの方が成長するか。
それは明らかなのではないかと思います。
また、こうした小さなところに、
その子の本当の「人間性」が
現れるような気がします。
「神は細部に宿る」
そう思います。