変わる大学入試
2019/6/7
昨日のセミナーでは、
来年度から大きく変わる
大学入試制度についてもお話がありました。
講師の先生は、むしろこちらのお話の方を
たくさんしたがっていた気が…。
気になるのが、来年度から
センター試験に変わって実施される
「大学入学共通テスト」の内容です。
これまでに実施された「試行調査」の問題や
セミナー会場にあった「サンプル問題」、
試行調査の結果等を見る限り、
「難しくなる」ことはほぼ間違いないと
言っていいと思います。
まず英語ですが、
「語彙力」がないと相当にきつい、
という印象を受けました。
今までよりも「自分で考えて答えを導く」
ことが問われる問題が増えているので、
読むのに時間がかかっていると
時間内に解ききれないで終わる、
という可能性が高いです。
実際に講師の方の話でも、
「試行調査の問題の方が
現行のセンター試験よりも
文章的には簡単だけれども、
正答率は下がっている。
それは『情報処理が追いつかない』ことが
原因だと考えられる」
とおっしゃっていました。
センター試験で問われる英単語力は
4000~4500と言われています。
語彙力は誰もが身につけられる力ですが、
「地道な練習」が問われるため、
多くの高校生が避けているところだと思います。
語彙力があって損をすることは絶対にないので、
高1のうちから地道に練習した方がいいと思います。
次に国語ですが、こちらは
「資料の活用」
「与えられた条件から自分の意見を述べる」
能力が問われていると思います。
問題を見て、
「読解力がない今の多くの高校生に、
この問題が解けるのか?」
という疑問を持ちました。
正直難しすぎて、
「上位層以外の高校生の間では
差がつかないのでは…」
「もう少し難易度を下げた方が…」
と思っているのですが、
漏れ伝え聞く情報では
「テストの難易度を下げる予定はない。」
とのことです。
読解力と記述力を鍛えておくことが重要ですが、
「いかにスマホでダラダラしている時間を
読書と記述力の練習に変えられるか」
という点が大事になってくるのではないかと思います。
数学ⅠAも問題を見たのですが、
「記述がある」という点くらいがパッとわかるくらいで、
内容面については正直あまりよくわかりませんでした。
ただ、「データ分析」の問題は多い
という印象を受けました。
そして、話を聞いていて
これから大学入試を受ける生徒にとって、
これまでよりもより重要になってくるのは
「志望校選択」だと思いました。
「共通テストの活用」
「英語の外部試験活用」
などなど、
各大学、学部によって試験方法が
これまでよりも複雑になってきます。
例えば、
早稲田大学の複数学部
上智大学全学部
青山学院大学の経済学部以外
は「英語の外部試験活用」に積極的。
逆に国公立大学のほとんどは
「英語の外部試験活用」に消去的。
反映させるとしても、
英語の総得点の20%まで。
と、大学によって活用方法が変わります。
なので、あらかじめ志望校を
しっかりと定めておかないと、
遠回りをした勉強をしてしまう
恐れが出てきます。
「自分の進路を早めに決めて、
早いうちから準備をしていく」
ことができる生徒が、
これからの大学入試で勝ち残るという
印象を受けました。