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理科はなぜ難しい?

2019/8/8

夏期講習では、普段あまり指導していない
「理科」について教える機会が多いです。
教えながら、
「理科を苦手にする子が多いのはなぜか?」
ということを考えました。
何となく気づいた点を挙げてみます。
①公式、基礎知識が身についていない
まずはここです。
公式や基礎知識がしっかりと
身についていない子が多いです。
ここがあいまいな状態では、
難しい問題を解いても
「何が間違っているのか?」が
把握できないため、全く力がつきません。
②問題文の意味がわからない
公式や基礎知識がある程度身についている
生徒が次にぶつかる壁がここです。
入試問題で設定されている状況、条件が
「何を意味しているのか?」
「何を聞かれているのか?」
が読み取れないため、
どの知識、公式を使うのかがわからない、
という状態です。
ここでは、理科の基礎知識に加えて
問題文の意味を読み取る「読解力」が
ないと、対応できません。
③「ただ覚えているだけ」の子が多い
これは少し難しい話になってしまいますが、
理科の公式を覚える時に、
ただ「形」だけを覚える子が多いと感じます。
「なぜそのような計算式になるのか?」
「その公式によって出た数値は、何を意味するのか?」
ということまで踏み込んで考えられる子が
少ないと感じています。
なので、公式を忘れやすいのだと思います。
例えば、いま「密度」を教えているのですが、
密度の本質が
「1立法センチメートルあたり、どれだけの質量があるか」
ということがわかれば、
「密度=質量÷体積」
という公式は、その理由から覚えられると思います。
そして、これらを突き詰めて考えていくと
結局は「小学校の国語・算数の実力不足」
に行き当たります。
小学校の国語、算数がしっかりと
身についていないため、中学の理科で
「何を言っているのか、わからない」
という状態になっているように思います。
理科を教えていると、小学校のうちに
「国語」「算数」を徹底的に
鍛えておいた方がいい、
と改めて思います。
それも、ただ「パターン」を教えるのではなく、
「なぜそのようになるのか?」
という本質的な部分まで踏み込んで
考えるクセをつけておく。
そうすれば、中学では自分で考えながら勉強し、
自然と伸びていくと思います。

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