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「比」は大事

2019/9/23

小学校で習う「比」の考え方。
教科書や問題集などでは結構さらっと
終わらせてしまっていますが、
個人的にはかなり大事だと
考えています。
というのも、比の考え方が身についていると
中学の「理科」、特に化学分野を勉強する時に
とても便利だからです。
例えば、酸化銅の問題で、
銅と酸素が4:1の質量比で化合する、
ということはだいたいみんな覚えます。
ただ、「その比を使って問題を解く」
ということがなかなかできません。
例えば、
「銅が2gの時に化合する酸素の質量は?」
という問題。
このくらいであれば勘で解ける子もいますが、
「なぜ?」と聞くと詰まる子もいます。
そんな時には、比を使って説明をしています。
銅4:酸素1=銅2:酸素X
という比例式を作り、
あとはそれを解けば
X=0.5
という答えを導けます。
比を使った説明だと
生徒は比較的理解してくれます。
その先には、
「2.0gあった銅を加熱したら、2.3gになった。
 反応しなかった銅の質量は何gか?」
という問題もあります。
このくらいになると、ほとんどの生徒が
解けなくなります。
この問題を解説する時も、比を使います。
<以下解説>
0.3g増えたのは酸素が化合した分。
酸素0.3gと化合する銅の質量は
銅4:酸素1=銅X:酸素0.3より、
X=1.2g
0.3gの酸素と化合したのは銅1.2g
なので、反応しなかった銅は
2.0ー1.2=0.8g(答え)
<以上>
化学分野の問題では、
「一部が反応。反応しなかった残りを求める」
という問題がよく出題されます。
そうした時に「比」が使えると
とても便利です。
問題集の解説では
「分数」をかけたり割ったりして求める形
で解説されていることが多いです。
ただ、それだと
「なんでここで分数計算が出てくるのか?」
というのがよくわかりません。
なので、自分が教えるときは
比を使うようにしています。
とりあえず比例式が解ければ何とかなりますが、
できれば小学生のうちに
「比の概念」をしっかりとつかんで
おけるといいと思います。
このあたりは学校で習う、というよりも
自分で試行錯誤して感覚として
理解してもらいたいところです。

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