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読解力を高めるには

2020/1/10

「読解力を高めるために、科学的根拠のある方法は
まだ見つかっていない」
という話が書かれていました。
ただ、色々と本を読んだり指導している中で、
「経験則」として
「この方法は読解力を高めるのではないか」
という方法がいくつかあります。
それを語る前に、まず読解力というものは
「小学校低学年(10歳程度)までの習慣で、
だいたい決まってしまう」
という気がしています。
「国語が苦手」という中学生は多く、
色々と指導していますが、
「中学生になってから鍛えても、
イメージしているような伸びが見られない」
と感じることの方が多いです。
逆に、中学の内容で伸び悩んでいる生徒でも、
小学校低学年のうちに読解力を身につけていた
生徒であれば、伸びやすい、という印象を受けます。
以前話題になった「ビリギャル」ですが、
登場人物の「さやかちゃん」は、
中学受験をして合格しています。
中学受験ではかなり「国語力」が鍛えられますので、
そうした素養が基礎としてあったことも、
あの大逆転ストーリーの一つの要因ではないかと
個人的には推測しています。
なので、お子様が小学校の低学年のうちに
できるだけしっかりとした
「読解力の訓練」をしていただくのが
いいかな、と思います。
低学年のうちは「まだいいかな…」と
後回しにされがちですが、
この時期が実は一番重要だというのが
個人的な見解です。
話を元に戻します。
では、効果的な読解力強化の方法とは何か。
それは「音読」です。
「読む」ということが一番効果的な
読解力強化の方法だと思います。
音読の効果については様々な逸話があります。
ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は
「幼少期、意味もわからず「論語」などの
素読をしていたが、
それが大人になって役に立った」
という趣旨の話をされています。
塾のコンサルタントをされている
有名な方がいます。
その方も小学4年まではまともに
字が読めなかったそうです。
そのことを知ったお父さんによって
毎日「音読」をさせられたことにより、
その状態が改善された、という話を
されていました。
科学的にも
「音読が、一番脳の色々な場所の活動を活発化させる」
ということが証明されています。
そして音読の一番いいところは
「手軽にできる」ということです。
読解力をつける上で重要なのは
「継続する」ということだと思います。
漢字の書き取りもいいのですが、
特に勉強が苦手な男の子にはハードルが
高いことがあり、見ている親御さんの方が
嫌になってしまうことがあります。
「音読」であれば、教科書があれば
それを読んでもらえば十分です。
時間も長くダラダラやる必要はありません。
一日10分、それでもキツイのであれば
5分で構いません。
大事なことは
「お子さんが読んでいることを聞く」
ことです。
できればしっかり聞いてほしいですが、
何かをしながらでも構いません。
とにかく耳を傾けてみて下さい。
小学生低学年くらいの内容であれば、
聞いていて変であれば「あれ?」と
気づくことができます。
修正がしやすいのも音読の利点です。
コツは「少しでいいので、毎日続ける」
ということです。
ぜひ試してみてほしいと思います。

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