歩みは遅くとも
2020/1/16
小学生のある生徒。計算がとても苦手でした。
猿田塾では、計算が苦手な生徒には
徹底して「百ます計算」を練習させます。
たし算、ひき算、かけ算、わり算の
四則演算がしっかりとできないと、
その後の計算で必ずつまづくからです。
学年に関わらず、速い生徒で3ヶ月、
遅くとも半年くらい練習すれば
問題ないレベルになります。
この生徒も真面目に取り組んでいたので、
最初のうちは順調に進んでいました。
ですが、途中から思うように成長しない。
間違えが減ってきたと思っていたのに、
急に間違えが多くなったり、
計算スピードが上がらなかったり。
ここができないと、先には進めません。
練習量を増やして練習させました。
その結果、夏休み前にはだいぶ間違えが
減ってきました。
「ちょっと苦戦したけど、このままいけば、
夏休み明けには次の段階に進めるかな。」
そう思っていました。
ところが、夏休み明けに練習してみたら、
また間違えが多くなり、以前の感じに戻って
しまいました。
「どうしようかな…」
かなり迷いました。
ある程度の計算間違えには目をつぶって
先にすすめるか。
音読や漢字は得意なので、
そちらをもっと伸ばすか。
散々迷いましたが、
「ここで中途半端に終わらせたら、
後で生徒が困る」
と思って、さらに練習を継続させました。
正直に言えば、
「この子には計算が向いてないのかな」
と何度も思いましたが、それでもあきらめずに
練習させました。
生徒も素直に、本当によくがんばりました。
そして、とうとう合格レベルにまで達しました。
「あきらめなくてよかった」
本当にそう思いました。
歩みは遅くとも、コツコツと頑張れば
必ず成長できる。
生徒に改めて教えてもらいました。