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ラクな解き方は身につかない

2020/8/10

3年生は1・2年の内容の復習を
進めています。
苦手にする子が多い
「おうぎ形・体積・表面積」のところは
なかなか時間がかかります。
そんなある日、円すいの表面積の問題を
復習していた生徒が、
「あれ~っ?」と言いながら、解答を見て
ウンウンとうなっていました。
どうしたのかな、と思って聞くと
「友達から解き方を教えてもらったんだけど
忘れちゃった…」
とのこと。
生徒も自分なりに考えて、努力しているようです。
その姿勢は素晴らしいです。
で、どんな感じだったのかを確認したのですが、
全然思い出せない。
なので、公式を使った解き方を一通り教えました。
「以前友達から教わっているから、いけるかな?」
と思ってみていたのですが、進みが遅い。
どうやら友達から教わったのと違う解き方を
自分が教えたようで、とまどっていました。
円すいの表面積の解き方はいくつかあります。
その中で公式を使った解き方は
一番面倒くさい解き方です。
「『母線×円の半径』をやれば、側面積が出る」
おそらくこれを友達から習ったと思うのですが、
あえてその解き方は教えませんでした。
というのも、今回の生徒の様に、
「ラクな解き方を教えても、解けるようにならない」
からです。
教わった直後は
「すげー!」
「簡単に解けるー!」
という反応を示して感激しますが、
何日か経つと忘れて
「あれ、どうやって解くんだっけ?」
という風に必ずなります。
なので、うちの塾では、面倒であっても
まずは「公式」を使った解き方を教えます。
時間はかかりますし、面白味はないです。が、
「生徒が解けるようになる」のが目的なので、
地道に進める道を選んでいます。
派手さはいらない。
一歩一歩積み重ねて、確実に成長していく。
生徒にはそのような努力の仕方を
身につけてほしいと思っています。

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